暁 〜小説投稿サイト〜
艦娘達の長い一日
追跡
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
テ サクセンケッコウヲ!」
戦艦ル級が焦りながら進言する重巡リ級を睨み付けると、
重巡リ級は大人しくなった。
戦艦ル級「イッタハズ、ワタシハコノサクセンヲタノシンデイル、ト。
ジャマヲスルナ」
フフフと笑うと叢雲に向き直る
叢雲「何を考えているの?」
敵の不可解な行動に不安がよぎる。

戦艦ル級は薄笑いを浮かべ
攻撃を待っている。
それがより不気味さを増していた。
叢雲は不穏な気持ちを振り払うように、武器を構えた。
叢雲「私に隙を見せた事、後悔しなさい!」
ありったけの魚雷と連装砲を戦艦ル級目掛け、放つ。
水柱と爆炎が戦艦ル級を包む
彼女は表情一つ変えず攻撃を受ける。
心配そうに重巡リ級、軽巡ホ級は様子を見守る。

軽巡ホ級「ボ、ボス、、!」
重巡リ級「マテ、ボスニハサカラエナイ」
止めようとする軽巡ホ級を重巡リ級は抑えた。
攻撃が終わり、叢雲は髪を払う。
叢雲「、、、さぁ、次は誰から沈みたいの?」


重巡リ級「フフフ、、クク、ハハハハ」
重巡リ級は実に楽しそうに笑った。
叢雲「っ?何がおかしいの!?」
異常な事態に動揺を隠せない。
まさか、あれだけの攻撃を加えたのに、、
叢雲「あんた達の大将は沈めたわ!気でも触れたの!?」
軽巡ホ級「シズメタ?ヨクミテミロ」
先程、攻撃していた戦艦ル級の爆煙が徐々に晴れる。
そこから無傷の戦艦ル級が顔を出した。
その表情はひどく退屈そうであった。

戦艦ル級「ツマラナイ、ヨワスギル
ココマデコレタカラ、スコシハキタイシタケド、
ショセン、クチクカン、カ」
叢雲「なんですって!?」
ありったけの攻撃をぶち込んだ。
手ごたえもあった。
自分の全力で戦った。
叢雲「あ、、」
自分が震えている事が分かった。
勝てない、圧倒的過ぎる。
感覚が、体が、理解しているのだ。
叢雲は戦艦の砲門の一つが自分の方を向いているのに気付かなかった。
砲撃音を聞いてから、ようやく自分が狙われていた事に気付く。
叢雲「ガハァ!?」
回避行動の反応が遅れ、艤装に被弾した。
重い弾頭が背負う煙突にモロに直撃、
煙突は潰れ弾頭が爆発する、
衝撃で水面に叩きつけられた。
持っていた連装砲も手放してしまい、
何処かへ吹き飛んで行く。

戦艦ル級「ザコガ、チョウシヅイテ、、」
期待外れの艦娘に、不機嫌になった戦艦ル級は立ち去った。
叢雲「、、ま、ちなさい、よ」
火花を散らす艤装、流れ出すオイル
爆発こそしなかったものの
艤装は大破、叢雲自体も瀕死の重傷だ。
身体中の骨が砕けているらしい。
激しい痛みが襲い、立っているのさえ辛い
セーラー服は破けあちらこちらから血が出ている
戦う事はおろか、移動すらままならない。

重巡リ級「フ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ