暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?確率の支配者〜Dice of Controller〜
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起こさない。それでも被害が出てることに変わりはないんだから、さっさと止めないといけない。

「なんとなくだけど攻略法わかっちゃった! ルシル、その攻略法ってかなり危険だったりする?」

『・・・ああ。俺がその現場に行ければその役を買って出るんだが、そこに行けるまではあと1時間は掛かりそうなんだ。それまで待っていてくれ・・・なんて言えないしな』

「大丈夫、私がやるから。攻略には神秘は必要ないみたいだしね」

『ああ。パリ・デ・パスカルには防御機構は無いからな。確率反転だけの神器だ』

ルミナが嬉しそうにほくそ笑んだ。ちょっと、ムッとなるわたし。わたしも必死に頭を働かせる。わたし達の勝利確率が、神器の能力によって敗北確率に反転する。反転しない方法。そんなものあるのかなぁ・・・。

「(確率を反転させない方法・・・。上も下もない、平等の・・・)あっ!」

「イリスも判ったようで何より」

『さすがというか、やはり、だな』

「ありがと♪ でもこの攻略法ってかなり難しいよ。50/50の確率で仕掛けないといけないなんて」

そう。それが“パリ・デ・パスカル”の唯一の攻略法。確率を50%にした中で逃走犯を捕まえる。だけど攻撃やバインドも確実と思えるから発動するし、おそらく牽制も意味はないだろうし、どうすればいいんだろ。

「ルシル。少し思ったんだけど、たとえば絶対に外れる確率の攻撃をしたら、その確率も反転して絶対当たる・・・なんて・・・」

『それが出来たら苦労しないよ、ルミナ。アレは自分が不利な確率時にしか発動しないんだ。サイコロなんてギャンブルっぽいが神器だが、歴とした反則神器だよ、まったく』

「やっぱりか・・・」

とにかく攻略の手立ては出来た。あとはその方法を考えて、実行に移すだけ。ていうか、「どんだけ物壊してくわけ!?」気弱そうなオッサン(オジサンなんてもう呼んであげない)だったのに、行くとこ行くとこ標識やら信号やらをぶっ壊してく。

『きっとあれだろう。君たちが、自分が損害にかまけている間に逃げ切ろう、そう考えているんだろうな』

「させる・・・かぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!」

「ちょっ、イリス!」

『馬鹿、突っ込むな!』

意地でも食いついて地べたに這わせてやる。逃走車が撥ね飛ばしてく街路樹や街灯が次々と襲ってくる。だって言うのに車は未だに快調に走り続けてる。それに、事故を回避すると言っても、間接的に事故に巻き込まれる車も増えて来てる。しかも「危ない!!」倒れ込む街灯の先に、小さな男の子と女の子、それに1匹のわんちゃんが。

「ゲシュウィンディヒカイト・アオフシュティーク!」

両翼を羽ばたかせて進路変更、飛行速度を跳ね上げさせて子供たちのもとへ。“キルシュブリュー
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