第67話 転送回線
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…それにしても、いよいよ…ラグナロクの中心部だねぇ…」
「ゼロさん達をラグナロクの中心部へと転送します。ラグナロクが再び動きだした原因を調べ、ラグナロクの動力…ラグナロク・コアを停止させて下さい。ただし…くれぐれもラグナロク・コアを破壊しないようにしてください。ラグナロク・コアが破壊された場合…ラグナロクそのものが崩壊してしまう危険性があります。」
「一体…バイルもクラフトもいない今…誰がラグナロクを動かしているのかしら…ゼロ、ルイン、エックス。私…嫌な予感がするの…気をつけてね…」
「…ああ」
「このミッションを選択しますか?」
「お願いしますルージュさん」
それだけ言うと、ルイン、ゼロ、エックスの三人がトランスサーバーに乗り込んだ。
それを確認したルージュが端末を操作する。
「了解…転送準備完了…転送!!」
転送の光に包まれた三人はラグナロクの中心部に転送された。
「ゼロ――――――っ!!!」
ゼロの名を叫ぶシエル。
ゼロの無事を、生きて自分のところに帰ってくる事を願って…。
「エックス君…ルインちゃんも帰ってくるんだよ…ラグナロクが落ちてきても誰も君達を責めたりなんかしない。どんな形でもいい。無事に帰ってくるんだよ…。この、地上に」
ラグナロクの中心部に転送されたゼロ達。
しかし、大気圏に突入し始めたのか、少しずつラグナロク内部の温度が上がっていることに気付く。
『みんな…!大変よ!!ラグナロクが…更に加速し始めたの…!!今ならコアを止めれば、軌道修正も間に合うわ!!みんな…急いで…!!』
「分かった。……行くぞ、エックス、ルイン。」
「ああ、急ごう」
「ラグナロクを地上に落とさせたりしない…絶対に」
決意を胸に三人はラグナロク・コアのある場所を目指して突き進むのであった。
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