第67話 転送回線
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ば遥かに安全だ。
「それじゃあ、お願いします」
トランスサーバーに乗り込むゼロ達を確認し、ルージュが転送準備を始めた。
「了解…転送準備完了…転送!!」
転送の光に包まれたゼロ達は、転送回線に向かった。
「みんな…帰って…きてね…」
「ファイトだよ三人共」
転送回線に転送されたゼロ達は辺りを見回す。
「ここが転送回線の中…か、確かにサイバー空間と似ているな…」
「あれ?ゼロってサイバー空間に行ったことあったっけ?」
「ミッション外で入ったことがある」
ルインの疑問にゼロは簡潔に答えた。
『皆さん!聞こえますか?その回線の奥がラグナロクに通じています。敵も転送回線に部隊を送り込んできたようです。敵を撃破しつつ、先へと進みプロテクト・プログラムを破壊して下さい』
「了解!!」
奥の方を見遣ると、確かにメカニロイドがこちらに向かってきた。
「行こう!!」
「ああ」
三人はメカニロイドを迎撃しながら、プロテクト・プログラムのある場所を目指して突き進む。
「それにしても、転送回線って、こんな風になってたんだ。知らなかったなあ」
「そう言えば、ルインはサイバーダイブもしたことがないんだったね」
「うん、サイバーダイブ系のミッションなんてしたことないし」
「僕は最近までサイバーエルフだったから初めてという感じはしないけどね」
「作戦行動中だ。私語を慎め」
ゼロに注意されたエックスとルインは会話を止め、すぐに戦いに集中する。
電撃を発するメカニロイドに注意を払いながら前進する。
「それっ!!」
HXアーマーに換装してエアダッシュで飛翔すると、虫のようなメカニロイドをダブルセイバーで両断していく。
エックスはランプシールドを構えて、電撃を防ぎながら確実に前進し、ゼロはメットールなどのメカニロイドを片づけていく。
そしてシャッターを抉じ開けて潜り抜けると、奥の動き回るリフトに飛び移る。
「エックス、落ちるなよ。お前は飛行能力を持っていないからな」
「分かっているよ」
サイバーエルフのシャリテのサポート、ダブルジャンプがあるゼロと飛行能力を持つルインと違って、空中移動能力を持たないエックスは落ちたら一巻の終わりである。
「大丈夫、いざとなったら私が引き上げるから!!」
「はは…頼りにしてるよルイン…。」
張り切るルインに微笑むエックス。
タイミングを見計らいながら、次のリフトに跳び移り、次の電撃が迸る足場を見て、ルインが表情を顰めた。
「危ないな…エックス、気をつけてね」
「君もね」
まず最初の足場に跳び移り、乗っている足場の電撃をジャンプで回避しつつ、次
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ