LIVE12 彼女の為に
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か話を続けた。
「黒薙白夜君。貴方は、能力に見合わない待遇を受けている人が相応の立場になろうというとき、それを邪魔しようと思いますか?」
案外真面目な質問に白夜は眉1つ変えずに答えた。
「思いません」
「よいお返事です。その言葉、後々忘れないように」
そんな言葉を残して男3人は理事長室を出ていった。
「何だったんだ?」
「さぁ……さっきの質問の意味も分からないし……」
「少なくとも裏に何かありそうだけどな」
獅子神の言葉で一旦話を止めて理事長と話す。
「で、用事って何ですか?」
「そこに座ってちょうだい」
理事長がいつになく真剣な顔で話してきた。白夜と獅子神もそれを感じ取ったのか真剣な眼差しを向けていた。
「これを見てちょうだい」
「「「…………っ?」」」
理事長に渡された紙を見ると衝撃の事実が書かれていた。
『高坂穂乃果、園田海未、南ことりの身柄を確保した。取り返したくば指示する場所に1週間後に来い。そこではデスゲームを開催する。ルールは当日に説明する。戦える物を持って来い。』
「これは………?」
「誘拐、か………」
「よくも………?」
「これはさっきの男3人から渡されたものよ」
さっきの男3人だと?
「これを受けるかどうかは貴方達しだいよ。考えて___」
「受けるよ」
こんなもの、受けないはずがない。こっちは彼女を盗られてるんだから。
「なら、お願いがあるわ。これは理事長として教育者としてではなくことりの親としてのお願い。絶対に助けて……?」
俺達に願いを頼む時の理事長の眼からは涙が流れていた。恐らく、不安と娘を失ってしまう恐怖でいっぱいなのだろう。
「了解」
「分かった?」
「僕がことりを連れ戻す!絶対に!」
それぞれが言葉を残して理事長室を出ていった。
理事長室を出るとμ’sの皆がいた。
「話、聞かせてもらうわよ」
「「「誘拐?」」」
俺達は部室に戻り理事長室であった出来事を嘘偽りなく正直に話した。
「でも、刹那は穂乃果と喧嘩をしてたんじゃ……」
「それは嘘だ。咄嗟に思い付いたことを言っただけだ。すまん……」
「じゃあ、穂乃果達はどこに居るか分からないってこと?」
「あぁ……」
「でも、指定された場所に行けば居るんやない?」
「それは確実にない。これを仕掛けてきたのがプロの殺し屋だったらわざわざ指定したところに人質を置くような真似はしない。俺だったら確実にそうする」
「じゃあ、そのデスゲームが開始されるまで穂乃果ちゃん達に会えないっていうことなのかにゃ?」
「そういうことになるね」
「じゃあ、貴方達は一体何するつもりなの?」
俺達が何をする?それは決まっている。
「「「修行だ?」」」
穂乃果達は1週間後にならないと会えない。なら、俺達に出来るこ
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