第5章
冥界合宿のヘルキャット
第101話 覚醒
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!生きるのッ!!」
小猫ちゃんの姉への拒絶の叫びをあげる。
「この子はリアス・グレモリーの『戦車』塔城小猫!私の大切な眷属悪魔!貴女に指一本だって触れさせやしないわ!」
部長!これだから部長は最高なんだ!
俺は二人の前に出る!
「俺が部長と小猫ちゃんを守ります!」
明日夏の方もきっと大丈夫だ!あんな訳の分かんねえ奴なんかに負けねえ!
「……弱えくせに、ずいぶんと吠えるな?」
「うるせえ!」
見下した雰囲気を醸し出す神威の言葉にムカッとしていると、俺の制服の裾が引っ張られる。
「神楽?」
引っ張っていたのは神楽で、その表情は影になっていてよく見えなかったけど、怯えているのは確かだ。
「……イッセーさん、ダメです…。小猫ちゃんのお姉さんもですが、神威お兄ちゃんは強いです…。……戦ったら殺されます……!」
「そんなの分かってるよ。けど…」
「……だから………小猫ちゃんのお姉さん……」
「ん、何かしら?」
「……猫?の力が欲しいんでしたら……小猫ちゃんの代わりに私を…」
「神楽!?お前まで何を言ってるんだよ!」
小猫ちゃんも神楽もいくらあの二人がヤバイからってそんな自己犠牲みたいな事見過ごせねえよ!
「あいにく、私が欲しいのは白音の力よ。同じ猫?と言っても、よく知らないあんたの事なんていらないにゃ」
「そもそも、お前を連れて来たところで、大して益にもならねえよ。むしろ、邪魔なだけだ」
当の二人は神楽の事なんて目もくれてなかった。
「邪魔って事無いんじゃないの?その子、私や白音と同じ猫?なんでしょ?」
「確かに潜在能力は高いぞ。だが、それ以前にそいつは誰よりも戦いを恐れる臆病者なんだよ。力ある者は誰であろうと前にしただけで、そのざまになるからな」
それを聞いて、神楽はますます震え出す。
「どっちみち、小猫ちゃんも神楽もお前らなんかには渡さねえよ!」
「敵わないって分かってるのに。バカじゃないの?」
お姉さんは呆れた様子を見せる。
「じゃあ、死ね」
瞬間、一変して冷たい雰囲気になったと思ったら、お姉さんから薄い霧みたいな物が発生する!
「な、なんだ!?」
「あっ……!?」
「これは……!?」
「部長!?小猫ちゃん!?」
突然、部長と小猫ちゃんが膝を落とす!
神楽は平気の様だけど。
「これは…毒霧!?」
「毒!?」
「悪魔や妖怪なら効果抜群なのに。その神威の妹ちゃんは仙術で中和してるとして。赤龍帝の方はドラゴンだから効かないのかしら?」
神楽が平気なのは仙術のお陰で、俺はドラゴンを宿してるから平気なのか?
そう言えば、和平の会談の時もドラゴンを宿しているからって
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