第5章
冥界合宿のヘルキャット
第101話 覚醒
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ないの!なら、妖術仙術ミックスの一発お見舞しようかしら!」
ドゥッ!
小猫ちゃんのお姉さんの手から二種類の波動が混ざった一撃が撃ち込まれる!
「こんなもんか?」
けど、俺の鎧は全くの無傷だった。
さっきの神威の一撃でも思ったけど、この鎧の硬さは相当だぜ。
「調子に乗らないでよ!」
そう言い、先程の攻撃を幾重も撃ち出す。
俺はその攻撃を弾き飛ばしながらお姉さんに肉薄し、拳を打ち込み、当たる寸前で止める!
拳を止めた余波で周囲の空気が振動する。
「っ!?」
「俺の可愛い後輩を泣かすんじゃねえよ!」
「……ッ……」
「次に小猫ちゃんを狙ったら、あんなが女だろうが、小猫ちゃんのお姉さんだろうが、俺の敵だッ!」
「クソガキがッ!」
そう毒づきながら、お姉さんは後方に飛ぶ。
よっしゃ!戦えてる!禁手様々だぜ!
ザッ!
そこへ、さっき吹っ飛ばした神威が顔を俯かせながらヨロヨロと歩いてきた。
結構手応えがあったんだけどな。まだ動けるのか。
神威は俯かせてた顔を上げる。
「っ!?」
その顔を見た瞬間、異様なプレッシャーを感じた!
なにより、あの眼力!
さっきまでのあいつの目を人の目と例えるなら、今のあいつの目は獣みたいだった!
そして、あの狂った様な笑み。明らかに普通じゃねえ!
「イッセー、気を付けろ!さっきまでの奴とは何か違う!」
明日夏もヤバイと感じたのか、動けない体を無理矢理動かしてた!
特に神楽に至っては、涙まで流して震えてた!
たぶん、神楽はあの状態のあいつの事を知ってるんだろう。
ヤベェ!勝機が見えた気がしたけど、一気に不安が押し寄せてきた!
パンッ!
「ッ!?」
突然、神威の目の前に夜刀神竜胆が現れたと思ったら、神威の眼前で掌同士を叩く!
あれって確か、相撲とかでやる猫騙しってやつだよな?
当の神威はビックリした様子で目をパチクリとしていた。
「落ち着こうぜ、神威」
「……ああ……」
どうやら、さっきまでの神威に戻った様だ。
「黒歌、美猴、帰ろうぜ」
「何言ってるのよ!まだ終わってないじゃない!」
「そうだなぁ。一旦帰った方が良いかもな」
「ちょっと!?美猴まで!?」
「熱くなり過ぎて気付かねえのか?」
「え?……ッ、ロキの気配が……」
「……消えてるな」
なんだ?どう言う事だ?
「どうやら、悪伸様がヘマしたみたいだからさ、俺ら帰るわ」
それから、夜刀神竜胆達はそそくさと魔法陣でどこかに転移して行ってしまった。
「……逃げた…のか……?」
「……っと言うよりも、クライアントが消えたから、用
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