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とある愚者の転生記
第九話 閑話1 スクライア一族に転生したあるオリ主 
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が上手くいかねぇ………。

 まぁ、魔力回復の方はもうちょっとすれば体が適応するだろ………。

 そういや、なんか原作でも「ユーノ」があまりにもヘタレ魔導師だったのはこのせいか………。

 ちっ、最初に気付かなかったせいか、無駄に魔力を使いすぎた………。

 現地通貨も持ってねぇし、どうすっかなぁ。いい加減腹減ったわ………。

 とりあえず、フェレットになって飢えをしのぐか。フェレットになると少量の木の実とかで空腹をしのげるんで重宝するわ。
「なのは」と会えば、食糧問題は改善するしな。原作の「ユーノ」ってそういやどうするつもりだったんかな? 魔法を使って盗みとかすれば犯罪だしなぁ。

 まぁいい。ちょっと予定はずれたが「なのは」を呼ぶか!
 いい加減風呂にも入りたいしな!

【助けて………】

 よし、これで「なのは」が夢見れば、助けに来るはずだ。

 魔力回復のため、フェレットになってと。

 後は、ブレイブ・ハートに一時間ごとに念話の繰り返しと、ジュエル・シードモンスターへの警戒を頼み、ゆっくり寝よう。


【マスター、起きてください!】 
【ブレイブ・ハート、ごめん、あと五分………】

【寝ぼけてないで、起きてください! 敵です!】
【はぁ?】

【このぼけマスターが! protection】

 ガキンッ

「なんだぁー?」

 どうやら朝になったらしいが、なんかでっかい鳥にイキナリ襲われてるぜ。
 あぁ、今フェレットだからでっかく感じるのか。つーか、魔力は感じないんで普通に現地の鳥か。

「ブレイブ・ハート、フォトン・バレット、シュート」
「photon bullet shoot」

 フェレットの小さな手から出た魔力の塊が弾丸となって鳥を撃ち抜く。
 オレはユーノと違い、攻撃手段もちゃんと準備している。

 ふぅ、無駄に魔力を使ったなぁ………。
 
 ガサッ

 ん? なんか音がしたか?

 朝早いけど「なのは」が来たのか?

 ガサガサッ

 さてさて、第一印象は大事だからな。小動物らしく可愛く行くか。

「きゅぅぅぅぅ」
 期待に胸を踊らせて小首をひねると、そこにはなにやら凶悪な様相をした犬がいた。
 しかも、たくさん!

「なっ!」

 驚きに絶句したオレは逃げる暇も無く、魔法を駆使して野犬と対峙する。

「なんだぁ! 「なのは」に会う前に1個は封印できるはずだろ」
 野犬の数は多く、変身魔法を解除しようにもどうにも手が回らない。
 実際、プロテクションで防ぐのが精一杯で、鳥の時のように魔法で撃ち落とすこともなかなかできない。
 念話で助けは呼び続けてるが反応はない。
 魔力も段々枯渇し始めて
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