イライラ兵長とドキドキな私 8 リヴァイside
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ほんのりとエネは頬を染める。
「…………エレン」
エネが最初に見つめたのは心配の言葉をかけたエレンだった。
「エレン……大好き!」
「〜〜〜っっ!!」
エネがエレンに抱きついた。
モヤモヤ……
?
さっきから何だ、これは……?
「……エレン……!!」
ミカサはすごい剣幕でエレンに近付こうとする。
ガシッ、とアルミンがミカサの腕を両手で掴み、その動きを止めた。
「離して、アルミン……!」
「ダメだ!! 今のエネはどうする事も出来ない! ミカサはエネとエレンを引き離そうとしてるよね!? そんな事して悲しむのは誰? エネでしょ!? ミカサはそれで満足するの?」
「……エネを悲しませたくない。エネには笑顔でいてほしい。……ごめん、私は冷静じゃなかった」
落ち着いたらしくアルミンはミカサの腕から離れる。
「……エレン」
エネの声が聞こえ、そっちを見た瞬間__
ちゅっ。エネはエレンの頬にキスした。
「うわぁエレン、大丈夫ぅ?」
「だ、だだ大丈夫……っ」
心配するエネ。エレンは鼻血を出しやがった。
汚ねぇな…………
ちゅ……くちゅ、ちゅっ……と、水音が耳に入ってきた。
ベルトルトとライナーが舌を入れてキスしている。
……見るんじゃなかった。
「いやぁ! 見物だねぇ、エネちゃんのは予想外だったけど…… 」
ニヤニヤしながらハンジが言う。
チッ、てめぇの薬のせいだろうが。
「……う」
ん?
ジャンを見ると顔が赤かった。近くに座っているハルカも同様に真っ赤だ。
まあ、この食堂に充満しているラブ湿気に2人は酔いそうになってんだろうな。
見ている自分の方が恥ずかしくなってくる、ってやつだ。
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