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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第221話 凍える闘志
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葉を訊いて、シノンは少し思う所があったが 直ぐに考えるのをやめた。
雑念は現状に置いて、マイナスにしかならないだ。一瞬のミスが命取りになるから。
回避を続けているものの、それ程までの攻撃、拳と掌の弾幕だから。
ユイも、連想をさせたものの、直ぐに頭を振って 再び相手を見た。
「シノンさん! 次は!」
解説をしようとしたが、シノンは首を振った。
彼女も、嵐の様な高激を受け続け、そして それ以上のものを見続けてきたからこそ、スリュムの攻撃の軌道が、読めてきたのだ。
スリュムの左掌打が、シノンの身体を捉えようとした時。
「当てよっか? この
弾道
(
・・
)
なら……」
「えっ?」
「中指と薬指の間をすり抜けて、あいつの顔の前に抜ける」
「で、でも、顔の前は、あのブレスが来る可能性が―――!」
「いいのよ」
掌打をシノンの宣言通り、器用に身体を捻らせ、指と指の隙間、人間1人位余裕で通り抜けられる隙間を縫って、スリュムの眼前に出た。
「面向かって、もう一撃入れないと……、気がすまないのよ。きっと……
あの子
(
・・・
)
も同じ気分だと思うしね!」
「え……?」
シノンは、ユイが疑問に思っているのを感じたが、それには答えず、スリュムの目の前。丁度額の位置に、矢を放った。
殆ど密着だった故に、最大威力の火矢が直撃する。どごぉぉっ! と言う轟音と共に、髭だけが燃えていた先程とは違い、頭全体が燃え上がっていた。
「……もう1発、って所だけど、そろそろ30秒。戻りましょう」
その、一撃の威力、爆風を利用し、後方へと宙返り。
そのまま、地上へと降りた。
「すごーーいっ!!」
「格好いいですっ!」
「シノンさん、かっけーっ! すげーーっ!!」
「さすが、名スナイパーっ♪」
着地したシノンに声援が飛ぶ。
ここまで面向かっていわれてしまうと、流石のクールスナイパー・シノンであっても、やはり照れてしまうのだろう。頬を赤くさせていた。
「シノンさんっ! グッジョブですっ!!」
「ユイちゃんもね? ナイスアシスト」
ユイの小さな掌と、シノンの指先が交差し、健闘をたたえ合うのだった。
「見事、だな。……流石」
「……ええ」
前衛にシフトチェンジしたリュウキも、賞賛した。笑顔をシノンは向けた。
「さっきは回復をどーも。ただ、次からは 普通に頼みたいがな?」
リュウキはそう言って、空になったポーションの瓶をシノンへと放り投げた。
「あ、咄嗟、だったし。あいつの追撃もありそうだったし……」
少し照れくさいのだろうか、少々シノンは声が小さかった。
そ
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