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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第221話 凍える闘志
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をさせてあげられない事にやや不満を持ちつつも、自分が万全になるために、ポーションを飲み込む。
リーファは、魔法で相殺する事が出来なかった事は悔やまれるが、今は回復に努める事が何よりも重要だと判断。メダリオンを見て、大体の残り時間を割り出しつつ、いつもよりも遥かに長く感じる回復時間を、耐えていた。
リズも、『受けたダメージは数倍にして返してやろう』と言わんばかり気合を、右手のメイスに宿しつつ、もう片方の手にはポーションを握り締めていた。
クラインはとにもかくにも、フレイヤ第一。
彼女の立ち位置は、どうやら範囲外だったのか、或いは逃げ切る事が出来たのか、ダメージも然程無く無事だった事を確認して、安堵の表情を浮かべていた。
キリトは、シノンの戦況をしっかりと見定めていた。
もしもの時は直ぐに援護に行ける様に。
この9人パーティの中で今唯一戦っているシノンは更に集中させた。
肩に飛んできた、ユイの言葉に耳を傾けつつも、目の前の怒れる霜の巨人の王にも決して注意を怠らない。
「パパたちは、回復中ですから、私がしっかりとシノンさんをサポートしますっ!」
「ん……。了解。お願いね」
シノンは、ユイの提案を受け入れた。
彼女の眼は、リュウキにも通じる所がある。だからこそ、連携が間違いなく取れる、と思った。
「はい! さっそく来ます! 拳、3連発です!」
ユイがそう叫んだ途端だった。
「ぬおおおおっっ!!!」
巨人から、怒濤とも言える三連激の拳がシノンに降り注いだ。
巨体で連打の攻撃をしてくる事に、多少なりとも驚きはあったが、十分すぎる程集中していた為、反応は出来た。
そんな中でも、ユイの説明はしっかりと頭に入れる。
「恐らく、自分より小型の相手に登られた場合の対処行動です! 狙いは凄く荒いですが、連打なので、攻撃の予測猶予は1秒以下です!」
シノンは、それらの攻撃を見て、そしてユイの解説も訊く。
全てを考慮し、そして 笑ったのだ。
「1秒……、ま 銃弾程じゃないわね。……跳弾とか、織り交ぜられた弾丸に比べたら、イージー、ってものよ」
ユイの解説、『2時方向、右パンチ5発です! 10m間隔で!』や『左です! 2発です!!』を訊く。訊いてからの行動では、殆ど間に合わないと思える程の攻撃速度だったのだが、声とまるで身体がリンクしているかの様に、シノンは躱し続けた。
「凄いです、まるで……、お兄さんのようです……っ」
敵の怒濤の攻撃を視て、そして 確実に回避をしているシノンの姿を見て、ユイは そう連想させた様だ。ユイにとってのお兄さん。……リュウキに。
「――……お兄さん、ね」
ユイの言
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