暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第221話 凍える闘志
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 地面に直撃し、そこから衝撃波が地面に発生。基本的には足による直撃が最もダメージが行くのだが、この規模の攻撃ともなれば、衝撃波と言えども油断ならない。

 全員が吹き飛んでしまったのだから。

 がしゃぁぁんっ! と言う何かが割れる音が、木霊する。
 勿論、凍結させられた上に割られたから、身体がバラバラになる……、なんて ショック映像は無いが、それでも その強烈な一撃で吹き飛ばされ、壁や地面、或いはこの広い部屋の空高くに吹き飛ばされた者もいた。

 みるみる内に、緑ゲージだった全員のHPが消失していき、黄色(イエロー)赤色(レッド)へと変わっていく。

「ぐ、……く……っ」

 武器防御の構えで凍結させられたのがよかったのだろうか、殆ど全員が己の武器で防御体勢を取れていた様だ。

「シリカ……、だいじょうぶ、か?」

 一番の軽装備である彼女に声を掛けるキリト。
 ゲージを確認するが、シリカのHPは全て削り取られた訳ではない。数ドットではあるが、確実に残っており、ゆっくりと身体を挙げた。

「は、はい……。だいじょうぶ、です。ピナも……」

 シリカは、ピナを身体に抱き抱えたままだった。
 その腕の中のピナは間違いなくここに存在している。

「ピナ……よかった。ガードスキル、間に合ったね……」
「きゅるる……」

 ピナは、自分を守ってくれた。本来であれば、守るべき大好きなシリカだったのに、守ってくれた事への感謝なのだろうか、小さく低く啼きながら、シリカの頬を舐めていた。

 その時だった。

 突如、全員の身体が光出したのだ。

「……おっ?」
「これは……」

 暖かい光と共に、身体が動かせる様になるのを感じる。


 そう、全体回復魔法(プリ・キャスト)、そして全体回復アイテム(エクスポーション)の光だ。

「……ナイス、だ。あの一瞬で、……流石」
「リュウキ、くん! しっかり!!」
「待ってて、追加で、更に回復魔法使うから!」

 スリュムの衝撃波は、後衛に位置していたリュウキの場所にまで届き得た。いや、寧ろスリュムは、リュウキを狙っていたのではないか? と思える程の攻撃範囲だったのだ。

 直線上にいた為、レイナ、アスナ、シノンの3人は比較的無傷。だが、リュウキはそうはいかなかった。魔法を使った事で、MPは切れ、更にHPも庇った事もあり、前衛部隊と遜色ない程、減少している。

「っ……!!!」

 だが、レイナとアスナ、そして シノンの3人の中でいち早く動いたのはシノンだった。

 シノンは、腰に備え付けていたポーチの中にあるポーションを1つ引っこ抜くと、親指で栓を開け、まるで矢の様に……いや、銃弾の様に 弾かれるが如く速度で、リュ
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