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五十層での話
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るかもって着いてきたんでしょ」

「だってキリト君がゲツガ君と仲いいから来れば会えると思ったんだもん」

 俺はユキがゲツガにベタ惚れ過ぎると思う。そろそろ仲裁に入って本題に入ろう。

「まあまあ、それくらいでにしといてそれよりもアスナ、それよりも今料理スキル熟練度どのへん?」

「えっ、ふふふ、聞いて驚きなさい、先週に《完全習得(コンプリート)》したわ」

「なぬっ!」

 アホか、一瞬思ったが、もちろん口に出さない。

「……その腕に見込んで頼みがある」

 手招きしてアイテムウインドウを可視モードにしてアスナに見せる。それを見た途端、目を丸くする。

「うわっ!こ……これ、S級食材!?」

「えー!!」

 ユキもそれを聞いて驚いていた。

「取引だ。こいつを料理してくれたら一口食わせてやる」

 言い終わる前にアスナが俺の胸倉を掴み、顔があと数センチで当たるくらいまで寄せて、

「は・ん・ぶ・ん!!」

 不意打ちにドギマギした俺は思わず頷いてしまう。我に返ったときはすでに遅くアスナがやったと左手を握る。

「何がやったんだ?アスナ」

 不意に今はダンジョンに潜ってると思ってた奴の声が聞こえた。

「ゲツガ君!」

 その登場にみんな驚いた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 今日は次の階に上がる階段を見つけたため、早めに上がりアイテムを売りにエギルの店に来たところ、血盟騎士団のアスナ、ユキ、モブ一名とキリトと店の店主のエギルがいた。入ったときにやったとアスナが言っていたため、とりあえず聞く。

「何がやったんだ?アスナ」

「ゲツガ君!!」

 ユキが俺を見てそう叫んだ。その後近づいてから顔があと数センチのところまで近づけて言う。

「ゲツガ君!!生きてるなら連絡してよ!!血盟騎士団の誰もあなたとフレンド登録してないから、生きてるかの確認できないからパーティー編成も出来ないんだから!!」

「そういえば、血盟騎士団の誰ともフレンド登録してないな。聖竜連合なら数人いるけどな。っていうかパーティー編成って……俺はほとんどパーティーじゃなくてキリトとコンビかソロだから関係なくねえか?」

 うっ、とユキがくぐもったが話を逸らすためか素早くウィンドウを動かした。そして自分の目の前にウィンドウが現れる。どうやらユキがフレンド登録を申請してきたみたいだ。

「それよりも、連絡がつく方がいいから今すぐフレンド登録して」

「……わかったよ」

 そう言って受託した。受託した後、ユキの顔は満面の笑みを浮かべる。その顔にドキッとした。

「しかし、意外だな。お前がこんな時間に街に戻ってくるなんて珍しいな」

「ちょっと気分的にな
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