暁 〜小説投稿サイト〜
【仮面ライダー×SAO】浮遊城の怪盗
妖精境の宝物
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かしてキリトの上空に追尾し、キリトが降下しようとした隙にエネルギー弾を撃ち込んでいく。降下しようとすれば直撃するように。

 だが、このままサイガを倒そうとこれ以上飛翔すれば、海東は恐らくその隙にユイを攫って逃げる。海東からすればキリトを倒すのが目的ではなく、キリトもそれを妨害出来るギリギリの距離を飛んでいる。上空から続くサイガの攻撃を避けながら考察するキリトに、地上にいるディエンドから声をかけられる。

「どうしたんだい。見せてみろよ、君の力を」

『ATTACK RIDE BLAST』

 新たなカードにキリトは警戒を強めたものの、それは鎧の騎士を召喚するためのカードではなく。ディエンド自身を強化するものであり、そのカードの場合はディエンドが放つ光弾の強化。引き金が引かれて放たれた光弾は、先程のものとは同じものではなく、数え切れないほどの光弾が全てキリトへと誘導されていく。

 そこにタイミングを合わせ上空のサイガも弾幕を張り、キリトは上下から囲まれるように、その身を襲う光弾が迫っていく。どこかに避けようにも、誘導されていくディエンドの光弾からは逃げられず、キリトは交差するエネルギー弾によって生じた煙に消えていく。

「なんだ呆気ない」

 キリトから興味をなくしたように海東が呟くと、煙の中から飛翔する力を失った人間サイズのものが地上に落下する。

 ――腹部に剣が刺さったサイガが。

「流石はリズの剣だ。助かったよ」

 続いて煙の中から傷一つ無いキリトが着地し、サイガに刺さった剣を抜き放つ。ダメージを負ったサイガは消滅していき、キリトは二刀を構えてディエンドに対面する。

 光弾に襲われる直前にキリトが起こした行動は、アイテムストレージからもう一本の愛刀を取りだすこと。エクスキャリバー入手からは、ある感傷から二刀流を使っていなかったが、今はそんなことを言っている場合ではない。剣を回転させることで盾とするソードスキルを二刀で行うことにより、上下の光弾を全て防ぎきった後、新たに取り出した剣をサイガへと投擲した。ピッタリとキリトの上を取った位置取りが仇となり、サイガはそれに直撃し、今の状況へと至る。

「……そこそこやるようだね。見直したよ」

「そりゃどう……もっ!」

 心底そう思っていないような海東と、それに返答するキリトの会話で戦いは再開される。二刀をもって斬りかかるキリトに対して、ディエンドは持ち前の高速移動能力で対抗する。キリトの倍近い移動速度は伊達ではなく、動くだけでキリトを翻弄していたものの、あいにくとその距離はキリトの距離だった。いくら速かろうが、二刀を持ったキリトに反応出来ないものはない。

「そこだ!」

「ぐ!?」

 ナナメ後ろからキリトの首もとに、チョップを繰り
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ