第二十四話:対決・紅の姫騎士(上)
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ているのかは分からない。
……恐らく前者なのだろう、とは思うが。
「……!」
そうして目を伏せ続ける事、数分。
唐突に、ロザリンドの身体が僅かばかり震える。
「来たか、殺戮の天使マリシエル」
「……約束だから」
ゆっくりと目を開きながら見据えた先……日の落ち掛け片側が赤く、もう片側が青く染まる上空に、マリスは堕天使の翼をいっぱいに広げ、脚場でもあるかのように制止し滞空していた。
裸Yシャツだのといったお馬鹿な格好でもなければ、先日買った服でもなく……今は上下とも初対面の際に着ていた、ジャラジャラした黒い服装―――楓子曰く戦闘態勢。
自動修復機能でもあるのか、焦げ跡や破損部分は既にない。
手には大鎌を携えて、既に黒い光の結晶を……【天使の羽衣】も顕現済みだ。
……尤も鎌はフェイクと言うか、衣服に付いてきたオマケだと言わざるを得ない。
実際、強力すぎて使えないらしいからな。
前から―――厳密に言えば初日からから常々思っていたんだが……一番弱い奴に、“世界を刈り取る” 馬鹿でかい力を持たせてどうするんだ? デコ助が……。
本当に設定を纏めて話へと昇華させる能力だけは、全くもってないと言わざるを得ない。
作品内のパワーバランスが一際、整合性も調整もクソもねえから。
「……でも、待たせた」
「フ……いいさ。宮本武蔵を気取り、態とそうした訳じゃあ無いのだろう」
「……」
「まあボクとしては、別に佐々木小次郎役をもらっても構わないがね? 卑怯者と誹られるのはあまり好きじゃあ無い。ボクは他の誰よりも、特にね……」
余計な事を考えている間にも、二人の会話―――否、ロザリンドによる一方的なやり取りは続いて行く。
……マリスはまだ、『待たせた』以外の何も言っていないというのに、ロザリンドは芝居じみた動作と声音で紡ぎ続ける。
ふっ切れてはいれども、微妙に痛い奴だとでも称賛(皮肉)すればよいのだろうか? それとも楓子の電波垂れ流しと同様、放置が確定か?
―――どちらでも良いが。
しかし、彼女の小さな奇行へ呆れていられる時は、やはりと言うべきかそう長くなかった。
「尤も……例えこの場に置けるボクの立場が、佐々木小次郎と同義に値するモノだったのだとしても……勝敗の結末自体は代えさせてもらおうか!」
その一人芝居が途切れ、無言のまま(一人)最強超に達し―――マリスの戦意へ呼応するように、ロザリンドもまた真紅の結晶を纏い、降り注がせる【天使の羽衣】を展開させた。
(実質役に立たない)大鎌へ抱きつくようにしていたマリスも目を若干ながら細め、大鎌を一瞬の内に消し去っ
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