圏内事件〜
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「(・・・取りあえず、詠にメッセージを飛ばすか・・・)」
一応詠や亞莎も通常プレイヤーに近いメニューを使用出きる。とにかく、起こしてもよかったが・・・あえて寝かせる。これを期に少し休めばいいのだ。・・・そんなこんなで六時間後・・・
「・・・うにゅ・・・」
アスナが謎の言語を発し、目を開いて数回瞬きをして・・・あちらこちらを見渡して、顔を瞬時に様々な色を変え・・・
「な・・・アン・・・どう・・・」
おそらく“なんでアンタがどうして”辺りを言いたかったのだろう。次の瞬間にはアスナはキリトを睨み、細剣に手をかけるが・・・ゆっくりと息を吐き、手を引く。ちなみに俺は離れた位置にいたため、アスナの視界に入っていない。
「・・・ゴハン一回」
「は?」
「ゴハン、何でも幾らでも一回奢る。それでチャラ。どう」
それを聞いてキリトがニヤッ、と笑う。
「57層の主街区に、NPCレストランにしてはイケる店があるから、そこ行こうぜ」
「・・・いいわ。・・・今、少しメッセージを・・・」
「それを送る相手はこっちにいるよ」
アスナが俺を見て目を見開く。
「サキ・・・!?ちょ、ちょっと!起こしてくれても・・・!」
「人との約束すっぽかして爆睡してたのは誰でしょうかね?」
「う・・・ごめん」
「ま、いいけど。・・・俺も着いていくよ。・・・コイツと二人きりにさせるの何か危ないし」
「え・・・でも」
「本人がいるのに何だけど、俺はコイツをまだ信用していない。アスナを守るフリをして睡眠PKする気だったのかもしれないしな」
「・・・俺は構わないぜ。言いたい事は理解できるからな」
睡眠PK・・・要するに“圏内”に置けるルールを破る方法。まず第一にプレイヤーが熟睡している場合。現実と違い、一定の刺激を与えなければ起きることはない(もしくは自然に起きるか)そこでその熟睡してる相手にデュエル・・・これも種類があるが、その内の一つ《完全決着モード》を申し込み、相手の指を使ってOKボタンを押させ・・・後の説明は不要だろう。更に圏外まで運び出す方法も存在する。基本プレイヤーはシステムコードによって他者が強引に動かすことは出来ない。しかし担架系のアイテムに乗せてしまえば後は・・・・・・これらは全て犯罪者・・・殺人者プレイヤーによって起こされた事実であり、今では殆どのプレイヤーが鍵をロック出来るプレイヤーホームや宿屋で寝るのが当たり前だ。・・・ただ亮はピッキングスキルが存在するかもしれないと思い・・・サチという少女の看護兼護衛で亞莎を自宅に残しているらしい。・・・そしてアスナの睡魔を誘発させたこの男は寝転ぶ前に索敵スキルを使い、接近警報をセッ
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