圏内事件〜
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
咲〜
「・・・いない」
俺は頭を抱える。・・・何故か?今日は迷宮区を攻略するとアスナに言われたのに・・・そのご本人がまったく集合場所に来ない。
「・・・リパル、アスナは?」
『一応、反応はあるッスから街にはいるかと・・・』
『・・・それでかれこれ一時間経ってるわね』
「・・・よし、捜そう。詠、念のため残ってくれるか?」
『・・・仕方ないわね』
周りに誰もいないのを確認してから、詠は具現化する。
「・・・っと。ほら、行ってきなさい。こっちに来たらメッセージ送るわ」
「ああ、頼む」
・・・実は俺はちょいとズルをしていて、リパルにマップデータ及びプレイヤーの位置データを担当してもらっている。・・・ただ、下手するとサーバーにイレギュラーと判断されてリパル自身が危ないが、そこら辺は既に相互理解済みなので問題なし。
「・・・まったく、何処にいるんだか・・・」
『・・・反応は転移門周辺にあるッス。そこから動いてないッスね・・・』
「もしかしたら、タチの悪いナンパに・・・いや、KoBの副団長をナンパするなんて度胸のある奴はいないか」
『あはは・・・もう少しで到着ッスね』
「ああ・・・?」
なんか人がざわついている気がする。それに釣られてそちらを見ると・・・
「・・・っ!?アスナ!?」
遠くてよく解らないが、見慣れた紅白の制服を来た女性・・・多分アスナが横たわっているのが見える。近くには黒いコートを来た誰か・・・俺は方天画戟を手に取り、走る。
「・・・そこのお前!」
「へ・・・!?」
方天画戟を突き付けられ、男は慌て・・・って。
「お前、キリト・・・!?」
「・・・サキ・・・だったか?」
キリトは俺を見て一歩下がる。
「アスナに何をした。事と場合によっては・・・!」
『咲さん、咲さん』
「まさかコウハの兄貴がこういった奴なんてな。人は見かけに・・・」
『咲さーん』
「(んだよ!さっきから!)」
『アスナさん、寝てるだけッス』
「・・・え?」
ここで初めてアスナに目を向け・・・
「・・・むにゃ・・・」
・・・熟睡してる副団長さんを見たーーーーーーーーー
「・・・で、軽はずみに昼寝に誘ったらガチ寝したと」
「まあ、そういうことになるかな」
「〜〜〜〜っ!!」
顔を覆い、呆れる。・・・まあ、最近アスナは不眠気味だったから分からなくもないのだが・・・
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ