イライラ兵長とドキドキな私 3 リヴァイside
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廊下に出るとエネとハルカが歩いてきていた。
「リヴァイ兵長、おはようございます!」
「おはようございます」
「あぁ…… 」
エネは明るく挨拶をし、ハルカもしてきた。
今日もちゃんと一緒にいるな。
「リヴァイ兵長は、どちらに行かれるのですか?」
「食堂だ」
「兵長も食堂なんですね」
……も?
一瞬ハルカを見た。
って事はこいつらも食堂に行くのか。
「……そうだ」
俺はそう言って歩き出す。
動き出した瞬間チラッとエネの顔が見えた。
あいつ、なんで何も聞かないの?
ってツラしてたな……
聞く必要がないと思ったからだ。
あの件以来エネとハルカは何かと一緒にいるようになった。そして今は自然と二人でいる。ハルカに何かあれば俺に言いに来るはずだ。
それがないってのは、今の所はまだ大丈夫だという事だろう。
暫くしてからエネとハルカも歩き出した。
今日は、調査兵団全員が休みだ。
エルヴィンが毎日訓練があると気が滅入るだろうから、と休暇にしやがった。
中には、外に出ていった者もいる。
食堂に着き、先に俺が入った。
食堂には6人だけしかいねぇようだ。
エレンが俺に気付き、挨拶をしてきた。
「おはようございます! リヴァイ兵長…………あ、エネ、ハルカ!」
エレンは、後に続けて入ってきたエネとハルカに視線を向けた。
食堂には、エレンとミカサ、アルミン、ジャン、ベルトルト、ライナー、そして入ってきた俺とエネ、ハルカがいる。
どうやらここにいるのは104期兵のガキ共だけらしい。
人数が多いな……
ピーピー喚いてうるせぇだろうが、部屋に一人で何もしないでいるよりはマシだ。
「おはよう、エレン!」
「お、おう!」
エレンの隣にいたミカサが立ち上がり
エネの所に行く。
「おはよう、エネ!! ………………とハルカ」
「おはよう!」
「私はついでか」
俺は近くの席に座る。するとこいつらも座った。
「皆、何してたの?」
「特に何もしてない…… 」
エネの問いにミカサは答え、エレンは苦笑いする。
「どうするか話してた所だ」
「そうなんだ」
アルミンが訊く。
「何する? 僕達だけでは何も決まらなくて。……エネは何かしたい事ある?」
「え!? 特にないよ。皆もしたい事ないの?」
「……ない」
俺以外の奴らは皆、どうするか考えていた。
こいつが来るまではな__……
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