第1話 獅子との出会い
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のは、美しい藍色の長髪を持った琥珀色の目をした美少女。その肢体は綺麗な線を描き、胸は大きすぎず小さすぎずの丁度いいサイズのもの。臀部から脚にかけての曲線は、脚フェチの春斗にとって目を離せないものだった。
さて、なんでここまで目の前の美少女の体について語れたかというと、単純な話である。
「き、キャァァァァァァァァ??」
裸だったのだ。一糸纏わぬその姿で繰り出された拳撃は、見事に春斗の頬にヒットし、シャワー室から弾き飛ばされる。
「誰なの貴方は??いきなり開けるなんて失礼じゃない????」
「いや、まさかすっぽんぽんだなんて思わなくって……」
「いうなばかぁぁぁぁぁぁ??????」
飛んできた工具箱が脳天に当たりそうな寸での所で避ける。
「あんた、今の当たってたらただじゃ…」
そう言おうとした時、彼女が手に握っているものを見た右目がアラートを鳴らした。
アレは、間違いない。『IS』だ。
「吠え上がれ、百の獣を統べる王。その爪その牙で仇なす者を引裂き喰い千切れ、『獅子王』??」
彼女が叫んだのは、つい最近になって採用されるようになった専用機に使われるパスコードである。
それが放たれると同時に、少女の体を光が包み込み巨大な鎧を象った。
全身が刺々しく、それでいて何処か和の気品を感じる。
「くたばれ変態ぃぃぃぃぃ??」
「それ女の子が言う台詞じゃなゲファァ??」
そこで、春斗の記憶は一度途切れる。最後に思ったことは、ISスーツで裸体が隠れてくれて本当に良かったと思ったこと。そして
ーーやっぱりこの子の脚、綺麗だなぁ
という、場違いな感想だった。
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