第十九話 風穴のジャコブ
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
を殺されたくなくば速やかに出て来い! 王子一人が身代わりになればここに居る人質全員を解放すると約束しよう! ……しかし!」
ジャコブは、もう一人の人質を魔法で打ち抜いた。
再び、悲鳴が大ホールに響く。
「下手に、時間を稼ごうとすれば人質を一人ずつ殺していこう! 時間は無いぞ! 決断しろ!」
ジャコブは、三度人質を殺そうと杖を少女に向けた。
「く……待て!」
マクシミリアンは思わず声を上げた。
「すぐにそこへ行く! だから、その娘は殺すな!」
マクシミリアンは控えている二人に目を向けた。
だが、クーペは不満そうだった。
「殿下、言っては何ですが。たかが一貴族の命と王家の……しかも、王位継承権1位の命では重さが違うでしょう」
クーペは苦言を呈したが、マクシミリアンは取り合わなかった。
「緊急事態だ。……後は頼む」
一方的にそう告げて、マクシミリアンは部屋を出た。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ