お気に入り兵長と気遣う私 5 リヴァイside
[8]前話 [2]次話
「そこにあるのを使え」
俺は、あごをしゃくって置いてある所を示す。
さて、始めるか。
「……俺はやる事がある。その間お前はコーヒーを淹れろ」
そう言って俺は椅子に座り、仕事を再開する。暫くしてエネが質問してきた。
「兵長、粉か豆のどちらがよろしいですか?」
どっちでもいいんだがな……
「好きにしろ」
「……分かりました」
俺は書類に目を通す。視界に減りそうもない量の報告書が見えた。
…………先が長いな。
__________
_____
ん……
何故か閉じていた瞼を開ける。
……どうやら寝ちまったようだな。
クソ、相当疲れてやがる。
仕事がまだ残ってるのが目に入り、俺は眉間にしわを寄せた。
「チッ…………終わらねぇ」
軽く嫌悪感を抱いていると、エネがいない事に気付いた。
あ?
エネは、もう帰ったのか?
エネに淹れさせたコーヒーが机上にあるのが見え、手に取ろうと腕を伸ばす__が、
肩に違和感があるな……
動きを止め、そこに顔を向ける。ジャケットが肩にかかっていた。
「これは……エネのか?」
…………気が利くな。
俺はコーヒーを手に取り、口に含む。
まだ温かい。
俺はゆっくり机に置き、少しだけ頬を緩ませた。
うまい………
「……よし、続きをするか」
そうして俺は再び手をつけ始めた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ