お気に入り兵長と気遣う私 4 リヴァイside
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俺の急な発言に戸惑ってるのか、なかなか返事がこない。
……普通は戸惑うだろうな。
「……いいから俺についてこい」
それだけを言って俺は歩き出した。
すると後ろから足音が聞こえ、エネがついてきてるのが分かった。
ふと先程の考えが頭をよぎる。
__少しでも長くエネと居られるしな。
…………何故、そう思ったんだ?
分からねぇが……まあ、いいか。
エネは俺のお気に入りだからな。
こいつの性格を気に入ってる。
一瞬後ろを振り向くとエネは、何も言わずについてきていた。
________
____
俺の部屋についた。
「中に入れ」
「え…… 」
「何だ、嫌なのか?」
「いえ、そういう訳では。ですが__ 」
だったらいいじゃねぇか。
俺は最後まで聞かずに扉を開けた。
大方……部屋の事だろうな。
潔癖症だ、とでも思ってんだろう。
「綺麗すぎて入りづらいんですよ…… 」
ほら、やはりな…………
以前、ハンジにも "潔癖すぎる"と言われた事があるが…
エネといい、ハンジといい……何を判断して潔癖という認識に至ったんだ?
俺には分からない。ずっとそうだ…………
俺を知ってる人間は皆、この俺を潔癖だとか言ってやがる。
だが__……
俺自身は、潔癖だとは微塵も感じない。
どこかの本で読んだ事があるが、"潔癖"ってのは強迫性障害の一つだろ。
何度も手を洗わないと気が済まないとかドアノブを触れないとかいうアレだ。
俺はそこまで酷くない。
得体の知れねぇ巨人の血や埃まみれの部屋は汚ねぇから拭き取ったり、掃除したりするだけだ。
だから、まあ俺自身は"綺麗好き"だと認識してる。
俺は先に部屋に入るが、エネは立ち止まったままだ。
何、グズグズしてやがる。
顔に出ていたのか、エネは俺を見るなり__
「し、失礼します!」
と言って慌てて入ってきた。
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