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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第46話:困った時は彼に聞け
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柱”や“魔封鉐”も魔技高出身者が作り出した」
「魔封鉐って何だ?」
そこからかよ!?
「魔封鉐とは名前のごとく、『魔法』を『封じる』『石(鉐)』の事だ。簡単に言うと、この石(鉐)にメラを封じると、石(鉐)に魔力を贈るだけでメラが発動されるって代物だ。魔道冷風機にはヒャド系の魔法を封じだ魔封鉐とバギ系の魔法を封じた魔封鉐が内蔵されており、そこに魔送柱から魔力が送られてきて涼しい風を室内に送り出してるんだ」
「へぇ〜……アレってそんな仕組みなんだ! てっきりリュカさんが神様に作らせたのかと思ってたよ、オイラは」
確かにそう思うだろう。
MH
(
マジックフォン
)
もそうだが町中を走る“運送魔道車”はアリアハンが作りだした物だ。
リュカさんの様に異世界から転生してきた者でもない限り、容易に新技術を考え付くとは思えない。
その通りだと俺は思う。実際に新技術の切っ掛けはリュカさんからのアイデアらしいから。
簡単に言うと“魔道冷風機”や“魔道温風機”は、国民からの不平を聞いたリュカさんが、魔技高出身者などの有識者の前で、『こんなアイデアがあるんだけど、実現出来ないかなぁ〜……』と嘯いた事に端を発する。
魔力を送る技術はアリアハンからの技術提供を参考に、直ぐ開発された。
魔封鉐も“賢者の石”等のマジックアイテムを参考に、比較的早く開発されたらしい。
この二つの技術が存在すれば、魔道冷風機の開発など直ぐだったろう……
そしてリュカさんの凄いところは、アイデアの提供者は自分ではないとしてる事だ。
つまり、魔技高などで専門知識を習得すれば、後世に残る様な功績を立てる事が出来る……と思わせてるんだ。
何でもリュカさんが起案だと『王様だから』とか『偉大だから』で済まされてしまう。
だが一般人からの起案で偉業を達成されれば、誰もが学ぶ事への努力を行うだろう。
この国は未来に向かって新技術の開発に勤しむ国になる。
……なるほど、これは使えるな。
この方法を利用すればレクルトの悩みも解決出来、俺も一石二鳥……いや三鳥くらいは得られるかもしれない。
よし……そうと決まれば、もう少し作戦を煮詰めよう。
となると、邪魔だな……コイツ。
「おい、もういいだろ。早く帰って勉強しろ。ピエールさんには良い点数を取って見せるのが一番のプレゼントだ!」
「えぇ、そんなぁ……」
帰れと言っても愚図るアローを力尽くで追い出し……
「パンツがダメなら服でも買ってやれよ! そんぐらい自分で思いつけよ」
とアドバイスして扉を閉める。
扉の向こうでは「そうか!」とアローの明るい声が聞こえてきた。
よし……これで俺も集中出来る。
ウルフSIDE END
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