第八話「高町なのは」
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と話がしたいと言っていたな、どうしてだ?」
逆にリオンから質問をされるとは思っていなかった様で、困惑が顔に表れていた。だがそれでもしっかりと答えた。
「フェイトちゃんにも言われたんだけどね、『話しただけじゃあ伝わらない事もある』...けど話さなきゃそれが伝わらない事かどうかもわからないの。」
「つまりお前はフェイトのことが知りたくてこの戦いに参加してるのか?
その...ジュエルシードが目的ではなく?」
そう聞き返すと慌てて首を振った。
「ジュエルシードも勿論大事だよ!?ユーノ君も困ってるし...」
「なのは。」
そう言ってそのユーノ本人がそれ以上言わなくてもわかってるよ、と言う風になのはをとめた。それを見たリオンは彼が隣にいるのに今のは少しばかり意地が悪かったかと反省した。
「まあいい。それよりも...それがお前の考えなんだな?」
頷いたなのはをみてそれは子供の理屈だと思った。
リオンにはそれに反論できる論理が幾らでもあったーのだができなかった。そうするには彼女の話に引き込まれすぎていた。彼女もまたリオンの探す答えの手がかりをくれそうな気がした。「変な質問をしてもいいか?」と尋ねた。「いいよ」と返してきたのを聞いてその質問をした。
「友達とは...なんだと思う?」
一瞬キョトンとして、直ぐに満開の花を思わせる笑顔になった。
「簡単だよ...名前で呼び合えればそれで友達。」
・・・この馬鹿野郎!どうしてそんなに頑固なんだよ!・・・
リオンは思わず目に涙を浮かべた。
「え?どうしたの、大丈夫?」
泣き出すとは思っていなかったのか、なのはは困惑している様だった。
なのはにはまだわかるまい、子供は平常的に泣くが大人は平常的に泣かない代わりに心の一転を少し動かされるだけで涙に咽るのだ。
「何でも...ない。」
そう言って涙を拭いた。
「最後にもう一つだけ良いか?」
「え...うん、いいよ。」
「一人でいることは、間違いだと思うか?」
言ってからしまったとリオンは思った。質問が余りに抽象的過ぎる。これじゃあ彼女にはわからないのじゃないかと思って説明するために口を開きかけたが彼女のほうが先手を打っていた。
「間違ってるとかよくわかんないけど...一人は寂しいと思うの。」
・・・どうして何も相談してくれなかった!俺たちは仲間だろう!友達だろう!・・・
「…似てるな、お前たちは。」
「ふぇ?似てないよ。ねえユーノ君。」
「うん。似てないと思うよ。」
どうやらユーノとの事を言ったように聞こえたらしい。確かにあれだけ聞けばそう取るのが普通だろう。
そしてその事をなのはに教えてやる必要も彼女が知る必要もあるま
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