お気に入り兵長と気遣う私 3 リヴァイside
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「……はぁ」
俺は溜め息をついた。
今、報告書をまとめている。
やっと山ほどの仕事のうち半分くらいを終えた所だ。
……まだ、半分だ。
「……チッ。エルヴィンの野郎………… 」
深夜12時を過ぎてからエルヴィンが俺の部屋に入ってくるなり、
「リヴァイ、これを今日中に終わらせてくれ」
と言って山積みの資料を両手で抱えて持ってきやがった。
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0時すぎ_……
「エルヴィン……それは……… 」
「今年の報告書だ。壁外調査の立案から実行後までのと、壁内での被害の報告書だけを抜粋している。これらを一つにまとめてくれ。今日までだ」
「…………。今、持ってきて今日締め切りか、その量を……前にも言っただろうが。ギリギリになって持ってくるなと」
「すまない。……よろしく頼むよ」
「チッ、了解だ……エルヴィン」
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エルヴィンが帰り、一人でまとめ始めて思った。今日中に終わる気がしねぇ、と。
……おかげで俺は徹夜で寝不足だ。
半分ほどを終わらせ、きりのいい所だ。少し息抜きするか。
外の空気を吸おうと、俺は廊下に出る。
暫く歩いているとエネと思いがけず会った。
「あ、リヴァイ兵長」
部屋に戻ったらコーヒーを飲みながら続きをしようと考えていた所だった。だが、作る時間が惜しい、とも思っていた。
そんな時にエネと会い……
エネが淹れてくれると俺はその分、仕事に専念出来る。
それに__……
少しでも長くエネと居られるしな。ちょうどいい。
「エネ、コーヒー淹れろ」
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