暁 〜小説投稿サイト〜
【仮面ライダー×SAO】浮遊城の怪盗
浮遊城の怪盗
[6/8]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
イに、一人の男がそっと近づいていた。

「人間の心を持ったプログラム《Yui-MHCP001》……僕に相応しいお宝だ。さあ、僕のものになりたまえ」


「やぁぁぁぁぁ!」

 雄々しく叫び声をあげながら、アスナは数の不利をものともせずにライオトルーパーたちと戦っていく。細剣八連撃ソードスキル《スター・スプラッシュ》を一撃たりとも外さず直撃させ、ライオトルーパーをまた一体地に沈める。本来ならポリゴン片となって消滅する筈が、青色の炎に燃え上がって消えるのは異質だったが、今更その程度気にしてはいられない。

 残ったライオトルーパーたちから放たれる銃撃を、翼を利用したバックステップで避けながら、細剣とは別の手に持った杖で魔法を唱える。アスナが着地したとともに魔法は完成し、近くにいたライオトルーパーの足を凍らせる。

 銃撃を前かがみになりながらダッシュして通り過ぎ、旋風のような速度から放たれた突きは、足元を凍らされたライオトルーパーの胸部を貫いた。

「っ……!」

 残り六体。消耗も構わず戦っていたアスナだったが、いまだに限界を迎える様子はない。剣と銃を兼ねた専用武器・アクセレイガンを剣のモードにし、ライオトルーパーはアスナへと切りかかるが、振りかぶっている間に懐に入られる。

「このっ!」

 鈍い音。ノーム領でサブウェポンとなるまで鍛え上げたその鉄拳による一撃は、杖を持っているためにしっかりと握れないにもかかわらず、ライオトルーパーに衝撃で動きを止めるほどの威力を誇っていた。もちろんその隙を逃すアスナではなく、細剣による剣戟でライオトルーパーは横一線に分断される。

「残り、五体……」

 数が減ったこととアスナの巧みな戦い運びにより、最初は取り囲んでいた筈のライオトルーパーたちは、全員アスナの前に立ち尽くしていた。アクセレイガンから光弾を放つものの、真正面からバカ正直に撃たれたものなど、今のアスナにそんなものは通用しない。特に動くこともなくそれらをやり過ごした。

「…………」

 この残りの数なら、特に気をてらうこともなく撃破できる。そう確信したアスナは、ゆっくりとライオトルーパーたちに対して歩を進めていく――と、突如として後方に気配を感じる。

『KAMEN RIDE SAGA』

「きゃっ!?」

 飛び退こうとするものの時すでに遅く、突如として後方に現れていた純白の騎士――ステンドグラスを連想とさせる、《サガ》と呼ばれる騎士が持った鞭がアスナを襲う。針のように鋭く突き刺してきた一撃は避けたものの、一瞬にして柔らかくなった鞭が腹に巻きつき拘束されてしまう。

「くうっ……!」

 サガが柄にエネルギーを込めると鞭に力がこもっていき、アスナを絞め殺さんとする勢いとなる。それを象徴
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ