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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
アホの子ラーミア、大空を行く!
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セに、お世話になった水夫さん達には敬意無しかよ!
皆さん船を忘れてきた事に混乱していると、
「じゃぁサクッと僕が行って来るよ。ラーミア、行こう!」
と言って、お父さんがラーミアと一緒に出て行こうとする。
常人の思考回路で考えれば、その方法が一番手っ取り早く妥当なのだが…
「そんなのダメよ!」
何故かお母さんが反対する。
「え、何で?」
まったく何でだ?一番良い提案だと思われるけど…
「ラーミアと2人きりなんて絶対ダメ!エルフ・ホビット…そして異世界人。この上、鳥との間にも子供を作る気!?」
………お母さんは真面目な顔で突飛な危険性を指摘する。
普通に考えれば鼻で笑ってシカトなのだが…お父さんの事だし………
お兄ちゃんも『あり得る…』と言い、ウルフからは『節操が無いから…』とか言われ、誰も弁護はしてくれない。
だけどお父さんは上手で、
「今更…もう1人増えたって問題なくね?」
って鼻で笑うのです……何でお前が鼻で笑う側なんだよ!?
さて…
紆余曲折はありましたが、折衷案としてお母さんが一緒にお父さん・ラーミアと共にレイアムランドへカンダタ達を迎えに行く事になりました。
その間、私達は時間を持て余します…
そこで気を利かせてくれたのは出来る女エコナ町長!
「アルル、これが今のエコナバーグで用意出来る、最高の装備や。好きな物を持って行っ
てや」
世界各所から珍しく素晴らしい装備品を集め、私達へプレゼントして頂けるみたいです。
思わず“キリンが逆立ちしたピアス”って口ずさんじゃいました。
あの歌、この部分しか憶えられないのよね…
みんなそれぞれ、自分の戦闘スタイルに合ったアイテムを手に取り、エコナさんへお礼を言う。
ハツキさんはフットワークを活かす為『闇の衣』お選び、ウルフは『ゾンビキラー』『ドラゴンローブ』『水鏡の盾』で剣術面を強化する。
勇者アルルさんが選んだのは『ドラゴンメイル』と『ドラゴンシールド』だ。
やはりどちらかというと前衛派なんですね。
私も良さ気な物を見つけてしまい、可愛くエコナさんにお強請りしちゃいます。
「エコナさん。私はこれを貰っても良いですか?」
「それは『細波の杖』やね…エエよ、マリーちゃんが使ってや」
細波の杖…何故だか攻撃魔法しか使えない私には結構貴重な防御アイテム。
この杖を使うと、私でもマホカンタを自分に張ることが出来ちゃうのだ!
素敵なアイテム入手でホクホクな私…
大きな鏡の前で“魔女っ子美少女マリーちゃん”を演じている。
後はマスコットキャラ的な可愛いのが居れば完璧ね。
ミニモンは見た目はともかく、性格と口が悪いからボツね…つー事は、新参入のラーミアを使うしかないわね…
それと決め科白ね。
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