第62話 監獄
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のだ。
ネージュを助けても、彼女に不信感を抱いてる集落の人々はどう思うのか。
「あんまりマイナスに考えない。プラスに考えようよシエルちゃん…確かにエックス君の言う通り、人間は弱いけど本当にどうしようもないくらい弱いわけではないんだよ。だってレプリロイドを造って“心”を与えたのは人間なんだ。ゼロ君達が優しさや勇気を持ってるのに人間が持ってないわけないじゃない。」
アリアの言葉に全員が口を閉ざした時、転送室に通信が入った。
「外部回線より通信、人間達の集落からです」
「え?」
「回線を接続します」
『聞こえるか?…やはり俺達にはネージュを助ける事は出来ない…。俺達は人間だ、あんた達レプリロイドのように強くはないんだ…だが…あんた達の言う通り、ネージュを見捨ててしまったら、俺達が集落を作る意味が無くなってしまう。バイルの支配を受けずに俺達の力で生きて行こうと決めた時から…。ネージュは俺達を何度も助けてくれたんだ…だから…こんなことを言えた義理じゃないが、頼む。仲間を…ネージュを助けてくれ、あんた達がバイル軍の連中とは違うと言うのなら、俺達に…人間に力を貸してくれ!!』
「…みんな…!!」
人間達が心を開き、そして力を貸して欲しいと、自分達を頼ってくれたことに歓喜するシエル。
「ほらね?人間も捨てたもんじゃないでしょ?…誰もがみんな弱さを持ってるけど、弱いからこそ手を差し伸べる勇気を人間は持ってるのさ」
アリアの言葉が不思議と全員の心に響く。
「…ああ、分かった。ネージュは必ず助け出す」
「あなた達はネージュさんの帰りを待っていて」
『…ありがとう…幸運を祈る』
通信が切れるとゼロ達がトランスサーバーに乗り込む。
「皆さん…いつでも行けます」
「みんな…気をつけてね…!!」
「無事に戻ってくるんだよ」
「ああ…オペレーター、転送を頼む」
「了解…転送準備完了…転送!!」
三人が転送の光に包まれ、三人はネージュが捕らえられた前線基地に向かう。
「三人共…必ず…帰ってきて…ね…」
「大丈夫、信じようよ」
シエルとアリアは静かに三人の帰還を待つ。
そしてバイル軍の前線基地に転送されたゼロ達にルージュからの通信が届いた。
『そこから先へ進むと内部に通じるダクトに入れます、危険ですが…そこからのルートがネージュさんの居るエリアへの近道です』
ルージュの指示に従いながら、メカニロイドを破壊しながらダクトに侵入する。
中の障害物をエックスがダブルチャージショットで破壊してくれたためにかなり早いペースで基地内に入れた。
シャッターを潜ると、三人の前に巨大なレプリロイドが出現した。
ルインはHXアーマーに換
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