第61話 人間の集落
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
三人のミッションの終了の報せを受けたアリアは素早く端末を操作しながら口を開く。
「転送完了まで…2…1…転送!!」
トレーラーの転送室に転送されたゼロ、エックス、ルインの三人がトランスサーバーに出現し、アリアとシエルが労いの言葉をかける。
「お疲れ様、エックス君、ゼロ君。どうやら、あのエリアのボスそのものが粒子砲の動力炉だったみたい。徐々に粒子砲の威力と射程距離が落ちてきている…これであの粒子砲がエリア・ゼロに届くこともないと思う…本当にお疲れ様。」
アリアが明るくゼロとエックスを労うが、シエルは少し表情が暗い。
「シエル?どうしたの?」
シエルの表情が暗いことに気付いたルインは疑問符を浮かべながらシエルに尋ねる。
「このエリアのボスが…あのファントムの部下だったなんて…ファントムもまた、私達との戦いで 命を落として行ったのよね…やっぱり、私達が戦うと悲しむ人が増えてしまうのかしら…」
「シエル…」
驚くと共に、悲しげに言うシエルに目を見開くルイン。
かつてはレジスタンスの敵として自分達の前に立ちはだかり、エリアXにてゼロと死闘を繰り広げ、コピーエックスを守るために散っていった四天王ファントム。
クラーケンはファントムの仇を討つ為に、バイルに手を貸した。
そのクラーケンの姿に、自分達の戦いによって招いた今のネオ・アルカディアや人間達の現状を重ねたのだろう。
ルインが慰めようと語りかけようとした時であった。
「ん?あれ?通信が来てる。レジスタンスのトレーラーからだね。はいはーい、どうしたのさルージュちゃん?」
端末を操作すると、モニターにルージュの姿が映るが、アリアの言葉に彼女は一瞬硬直した。
『ルージュちゃん…いいかもしれません…ではなくて!皆さん、エリア・ゼロに多数のレプリロイドの反応が出現!バイル軍のレプリロイドが人間の集落へと向かっています!!』
その言葉に全員が目を見開く。
まさか、バイル軍に人間の集落が見つかったというのか?
「うえ!?それマジで!?」
「何ですって!集落が見つかってしまったの!?」
『集落にて戦闘が開始されました!レプリロイド部隊、更に進軍して行きます!!」
「…チッ!おい、集落へ転送しろ…!!」
「OK、任せて…速攻で座標の入力を開始するから!あ、エックス君はここで待機ね。人間達に正体がバレたら面倒だからね」
「……了解…」
人間に正体がバレる可能性を危惧して、アリアはエックスに待機するように言うと、エックスは少し間を置いて頷いた。
「ゼロ…!お願い…人間の集落を守って…」
「ルイン、気をつけてくれ。」
「大丈夫だよエックス。心配しないで」
「二人共!転送準
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ