一誠SOS
神殺しの毒×エリクサー
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である桜花が外に出て来たが、手には血染めされたハンカチが握られていた。
「桜花、一誠は?」
「吐血による事なので、簡単な検査をしましたが原因不明です。中にいるドライグ達を呼ぼうにも反応がなく、本来ならば人間界の大きな病院へ運ぶのですが幸いにも蒼い翼から救急隊を派遣してくれるそうなのです」
「一誠は神だから、普通の病院でも原因不明となる訳か。だが冥界のシトリー領にある病院に行かせた方がいいのではないのか?」
「お忘れですか?ご主人様は蒼い翼CEO零達也でもありますし、何かあればすぐに蒼い翼専用病院へ搬送されるのですよ」
「そうだったが、私達も入ってもいいか?シーグヴァイラは次元の狭間本家と大公へ連絡を頼む」
「分かりました。すぐにお父様とルシファー様に連絡を取ります」
桜花が頷いた事で入室許可の元、入った瞬間吐血の痕があったが大出血のようだと悟った。そしてベッドにて口から血が流れていたので、メイドらは口から出る血を拭いてから医療機器を操作していた。ベッドには意識の無い一誠がいたが、まるで仮死状態のようだったので絶望したヴァーリ達。すると左手の甲からドライグの声が聞こえた。
『全員よく聞け!サマエルが調査した結果、神殺しの毒にて身体中を蝕んでいるそうだ。弱らせてから、やがて死に向かうだろう』
「何だと!神殺しの毒は、一誠が消滅したと同時に消えたはずでは?」
『昨日の夜から違和感を感じていた相棒だったが、どうやら相棒も気付かぬ内に蝕んでいたようだった。俺達はサマエルに聞かされて、やっと気付いた事だが遅かった』
「お父様とルシファー様に連絡出来ましたが、続きは病院で話しましょう。救急隊員が来ました」
ここで蒼い翼専用病院にいる救急隊員が到着後、こちらの部屋に来た事ですぐに気付いた様子だ。
「失礼します、兵藤一誠様がヤバいとの状況なので飛んできましたが現状は?」
「神殺しの毒により、全身を蝕んでいる状態となっています。すぐに運んで下さい」
「それは危篤じゃないですか!すぐに病院へ連絡しながら、延命処置をします。織斑様、貴方様を死なす訳にはいかないのでね」
救急隊はすぐに一誠をストレッチャーに乗せて、人間界本家に待機していた救急車に乗せた。全員では乗れないので、代表としてシーグヴァイラとソーナが一緒に乗って行った。ヴァーリ達も送迎車から緊急車両としてトランスフォームしたゼロに乗ったが、救急車と緊急車両一台は空間切断により都会にある一番デカい病院へ運ばれた。
すぐに集中治療室へ運ばれたが、流石の医師達でもヤバいと悟ったのか命を繋がせる為に一生懸命治療していた。ヴァーリ達は集中治療室の外で待機中。
一方次元の狭間本家では全員朝食を摂っていたが、アスモデウスは食事中にも
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