疑問兵長と相談する私 10
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「…………どうしよう」
リヴァイ兵長の部屋の前まで来た私は、なかなか踏み出せずにいた。
このままじゃ、いつまで経っても相談なんて出来ない。
そう思った私は、また想いを心の箱の中に入れて蓋をした。
……よし、入ろう。
扉を叩き、いつもの声で言う。
「リヴァイ兵長、エネです」
「……入れ」
ガチャ、と部屋に入る。
「失礼します」
「何の用だ」
「リヴァイ兵長に相談したい事があります」
「何だ? 言ってみろ」
私はリヴァイ兵長に、ハルカの身に起きた全ての事を話し始めた。
聴き終えたリヴァイ兵長は目付きを鋭くさせていた。
「それは……重大な問題だ。早急に取りかかるぞ。そいつを早くここに連れてこい、エネ」
______
____
私は言われた通り、ハルカをリヴァイ兵長の部屋に連れてきた。
「エネから話は聞いた。お前、心当たりはねぇんだな?」
「はい…… 」
「そうか。…………ハルカ、お前の長所と短所を言え」
ハルカと私は目をぱちくりさせる。
「おい、さっさと答えろ」
私は思わずリヴァイ兵長に問いかけた。
「どうしてそんな事を__ 」
「いいから言え」
私は静かにハルカを見つめた。
「…………短所は行動が遅い事で、長所は__怪我や病気の人に治療する事が出来ることです」
「……どういう事だ?」
「私の父が医者なんです」
ハルカは、医師の資格は持ってます、と言い放つ。リヴァイ兵長が口を開いた。
「だったら……何故、その道に行かねぇんだ?」
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