疑問兵長と相談する私 9
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「あの、実は……ハンジ分隊長に相談が…… 」
「おっと! エネちゃんからの相談なら、何でも乗りたいんだけどね! …………でも、今回の相談は私は聞けないよ。ごめんね」
「そう、ですか…… 」
「そう落ち込まないでくれ! 私の代わりにリヴァイに言ったらいい!!」
「え?」
「相談するならリヴァイがいいって顔に書いてあるよ。好きなんでしょ? リヴァイの事」
「えぇ!?」
顔に熱が集まってくるのが分かった。
「私にバレていない、とでも思った? エネちゃん達の班まとめてるの私なんだから、それくらい分かるさ!」
ハンジ分隊長は、私の肩に手を置いて部屋から出るよう促す。私は、驚きの余り抵抗できず、されるがまま扉に近付いた。
ガチャ……
「さあ! 早くリヴァイの所に行ってきな!!」
とんっ!
ニヤニヤした顔のハンジさんに背中を少し強めに押され、私は廊下に出る。
「ちょっ!? ハンジさ__ 」
バタンッ
振り返ったと同時に扉を閉められてしまった。
「うぅ……ハンジさん、気付いていたんだ…… 」
リヴァイ兵長への想いは誰にも話していないから知ってる人なんて、いないと思ってたのに。
ハンジ分隊長には、知られていた。
それだけでも凄く恥ずかしいのに……
こんな状況でリヴァイ兵長にハルカの事、言いに行くなんて出来ないよ。
でも…………ハルカが危険な状態にいるのは変わらないし、このままだとハルカが危ない。
……行きづらいよぉ。
そう心の中で呟きながら、私はリヴァイ兵長の部屋に向かった。
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