疑問兵長と相談する私 7
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声が聞こえた方を見ると、エレン、アルミン、ミカサの3人がこちらへ走ってきていた。
「エレン! アルミン! ミカサ! どうしたの?」
「いや、エネとは会うけどよー…… 」
エレンは頬を掻く。アルミンが声を出した。
「ハルカとは、そんなに会えないからね」
「エネに会いにきた」
「え?」
ミカサの言葉に3人の声が重なる。聞き返さなかったハルカは笑い出した。
「あはは。ミカサ、あなた面白いわね」
「? 私は、いたって普通」
その言葉にアルミンが苦笑いする。
「普通だったら、さっきの言葉は出てこないと思うけどな……ハルカに会いにきたんだ。大丈夫? 体の調子はどう?」
「痛みはあるけど、大分良くなってるわ。でも、まだ一人じゃ何も出来ないね…… 」
3人とも、と言ってもミカサはよく分からないけれど、ハルカに会いにきてくれたみたい。
__パラッ
何かが落ちてきた。
何だろ?
そう上を向いた瞬間、
!!?
それが何なのか理解したと同時に私は行動した。
「ハルカ!!」
ぐいっとハルカの腕を引く。
ガシャッン!!
背後の音に目を見開くハルカ。恐る恐るハルカは振り返った。
「ハルカ!!」
アルミンが駆け寄るとエレンも寄ってくる。
「大丈夫か!!?」
「え、えぇ…… 」
ハルカめがけて落ちてきた物は、花が植わっていた植木鉢だった。植木鉢は粉々になり、その花は見るも無残な姿であった。
もし私が、落ちてきた土に気付かなかったら、と思うとゾッとする。ハルカを見ると、顔が青ざめていた。
怪我はしてないみたいだね、よかった。
「エネは!? 大丈夫なの?」
駆け寄ってきたミカサが私の心配をする。
「私? 私は大丈夫だよ……え?」
ミカサは、いきなり私の腕を掴んだ。
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