疑問兵長と相談する私 3
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私は声を荒げた。
「ハルカ! これ、どういう事!? 自然に切れてないじゃん!!」
ワイヤーの切り口は、途中までスパッと綺麗な断面だった。その状態でずっと使ってたからだろうか、残りはギザギザに切れている。
明らかに人為的だった。
これは、すぐ教官に知らせないと!
「さっきの音で教官、来ると思うから……!」
そう言葉を発したと同時に、パシュゥウという聞き慣れた音が耳に入った。
「!! 来た! 教官にこの事言わなきゃ……教官!」
「待って! ……これのせいでぶつかった事は言わないで!! …………お願い」
何で? 何で言わないの? どう見ても悪意があるのに……
教官に言わないって事は、もしかしてこうなった理由が何なのか知ってるから?
「……分かった、言わないよ。でも、何か理由を知ってるみたいだね? 教官には言わないから、こうなった理由を後で教えてもらうよ。……いいよね?」
ハルカは言葉を発しはしなかった。
「その沈黙は肯定した、と受けとるよ?」
そんなやり取りを終えると教官が来た。
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