疑問兵長と相談する私 2
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すさまじい音に私はハッと我に返る。少女はぶつかった衝撃で墜落している所だった。
私は急いで少女のもとに行き、助ける。
「あ……ありが、と」
この少女の名前はハルカ。彼女も104期兵の一員だ。
ハルカの第一印象は、憲兵団に入ったアニのように寡黙で感情表現が乏しい、だった。
私はそんな彼女にどのように接すればいいのか分からなかったから、あまり彼女と話をした事がない。
だから私は、ハルカがこの調査兵団に入った理由も知らない。
地面に降り、ハルカを木に寄りかかるようにして座らせた。
「大丈夫? ハルカ」
「えぇ、ありがとうございます。助かりました」
私はハルカの声を聞いて安堵したのも束の間、巻き取るのを忘れて出しっぱなしのワイヤーが目に入った。
そのワイヤーは途中で切れていてアンカーは、ない。
もう使い物にならなくなってしまっていた。
そんな簡単に切れるようなものじゃないんだけどなぁ。
私はワイヤーの切り口を見た。
え!?
これって……!!
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