気付き兵長と優しい私 2
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リヴァイ兵長を探すとすぐに見つけた。
兵長はミカサの二つ後ろの席に座っている。
私とは向かい合わせで座っていて、誰かに遮られている訳ではない為、顔がしっかり見える。
食べながらリヴァイ兵長が見れるなんて……
幸せだ!!
チラッとリヴァイ兵長を見ながら食事をしていると、ふと横から熱い視線を感じた。
横を見ると、サシャが私のパンをじっと見つめている。
もしかしてパンが食べたい?
本当は私も食べたいけど…………
「サシャ、私食べられないから良かったらパンあげるよ?」
「え! いいんですか!?」
「いいよ」
「ありがとうございます!!」
サシャはそう言うとパンを口に入れた。一部始終見ていたエレンは、ぽつりと呟く。
「サシャは、よく食べるなぁ」
その声を聞いてミカサも言葉を発した。
「……エネはもっと、食べなきゃダメ」
「もうお腹いっぱいなんだ。少しずつ努力するよ。……ごちそうさまでした!」
すでに食べ終えた私は、席を立ち食堂から出た。
一人、部屋に戻り机に近付く。
引き出しを開けて、一つの小さな袋を取り出した。引き出しの中には、こういう時の為に一口サイズのお菓子が沢山入っている。
「……パンの代わりに、これでも食べるか」
そう思って袋に力を込めた。その時__
コンコン
部屋にノック音が響き渡る。私は慌てて引き出しに戻した。
「はい」
「リヴァイだ…… 」
え?
リヴァイ兵長!?
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