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LIVE7 姉の迷惑
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んが急にドアを開けて持っていた袋の中から取り出した変な人形をテーブルの上においた。なんか、嫌な予感しかしねえ……
「これは何なん?」
「これはね、私が開発した人形。その名も『擬似ドール』。この鼻を触った人の前意識を読み取って自分で行動するんだよ!」
嫌な予感的中!ツッコミどころが多すぎてどっから突っ込んで良いのか分からねえ!
「ねえ海未ちゃん、ぜんいしきって何?」
「そ、それは……」
お困りのようだな。さて、ここは俺の知識を貸してやるとするか。
「穂乃果、海未、よく聞けよ。ジークムント・フロイトの無意識っつうのは『抑圧する無意識』で、無意識自体には、何の目的性もなく、自我との関連で、心理力動的に意識に影響を及ぼすものだ。無意識の領域にある記憶や知識は意識に昇ることは通常ないが、自由連想法などを通じて、意識化することも可能であり、抑圧されて、無意識領域にあった記憶等が思い出されるということは、自由連想を通じて、抑圧記憶がまず前意識に移動し、そこから更に、意識の領域へと移動し、意識化されるということを意味する。このような過程を繰り返すことで、無意識の『抑圧構造』が変化し、抑圧によって生じているとされた神経症の症状等が治癒するというのが、フロイトの治療理論であったんだ。」
「穂乃果ちゃん、海未ちゃん、しっかり!」
あ、穂乃果と海未が夢の中へ旅立った。
「へー、刹那も勉強したんだね。感心したよ。」
「俺は昔から無駄なものばっかり覚えてたからな。」
「凛ちゃん、なんかよく分かんないけど面白そうだね。」
「かよちんと一緒にやってみるにゃ!」
そう言って花陽と凛が人形の鼻を押す。すると、テーブルの上にはデフォルメされ、猫とか犬の耳を生やした凛達が現れた。
「「か、可愛い。」」
うむ、なかなか可愛い。が、気を付けるんだ。奴は何かを狙っている。
《かーよちん!大好きにゃ!》
《凛ちゃーん、近すぎるよ。》
「「に、人形がしゃべったーーー?」」
「先生、これはどういうことなのですか!」
「前意識ってね、分かりやすく言うと本音っていうことなんだ。」
軽々しく応答したな、おい!
「それでその人形は使用者の本音を暴露するということか?」
「そゆこと。」
「「「えぇええええええ?」」」
「どうすんのよ!もう押しちゃったじゃない!」
《はぁ、皆の前で気取ってるのは疲れるわ……もう少し甘えたりとかしたいのに……》
「何言ってるのーーー?」
ほう、これは真姫の人形か。やはり気取ってたのか。
「もう、皆は面白いなぁ。」
《ウチは刹那のこt「ちょっと何言ってるん?」ピギャァァアアア!》
聞きたい?せめてその続きを言って去ってくれ?
「ははは、皆も面白いね。」
「ハク君はどう思う?」
「ん?何が?」
《ハク君は今日の撮影会の衣装
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