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破壊ノ魔王
一章
12
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といって死んでいく奴らからすれば関係ない

ただ、恐怖と憎しみと痛みを感じるだけ


「それをわかったうえで、俺と契約する気か?」


俺の力はみせた
俺はこうして憎しみの山を築ける
それに対してなにも思うことはない

命は大切だ、なんて甘い考えを持てたことなんかない


「…………ゼロ」


ガキは涙ぐむこともなく、だからといって強くもない、ぼんやりとした目のまま言った


「それでも、かわらない。だから教えてほしい。なにが足りない?」


その光のない目をみて、俺は笑った


そうだ。きらきら輝いたやつができることなんざ小さいもんだ


「……じゃ、とりあえずここを離れるか」


俺はシルクを抱え、また空を飛んだ


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