番外 リオINフロニャルド編 その4
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二週間…」
二週間と言う答えにアインハルトさんの表情が曇る。
確かに二週間と言えばこの世界にいれる日数のそのほとんどを使う事になる。
「なんとかなりませんか?」
「うーん、影分身以上の効率の良い修行なんて出来ないからなぁ。どうしてもって言うなら滞在時間を増やすとか?」
「それですっ!」
アインハルトさんが大声で言った。
「ど、どれ?」
…
…
…
なのはお姉ちゃんを通してアオお兄ちゃんに連絡を取ってもらい、以前使用したあの空間、『神々の箱庭』を使わせてもらえないかと交渉するアインハルトさん。
「これを?」
そう言って書斎の奥にある神々の箱庭を見やるアオお兄ちゃん。
「はい、使わせてもらえないでしょうか」
確かにあの中なら二週間なんであっという間だよね。
「まぁ、別に良いけど」
「ほ、本当ですか?」
「あ、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
口々にお礼を言うヴィヴィオ達。
「構わないけど、時間の流れが速いと言う事はその分ちゃんと年は取るよ?」
「う…」
いいアイディアと思っていた3人の言葉が詰まる。
「だ…大丈夫です。二週間くらいなら…たぶん」
「だ、だよね…」
「だといいなぁ…」
あ、それでも行くんだ。
中への引率はそのままなのはお姉ちゃんが引き受けてくれるようだ。
「中には食料の備蓄などはほとんど無いから、なのは、これを持っていって」
「あ、うん」
そう言って手渡されたのはいつかの道具袋。
あの中には一体何が入っているのか…気になります。
さて、皆が箱庭のゲートへと向かう所にあたしも混ざろうとした所、アインハルトさんが待ったを掛けた。
「ごめんなさい、リオさん。今回は私達だけで行かせてください」
「え?」
「ふふっ、リオちゃん、アインハルトさん達の気持ちも考えてあげなきゃダメだよ?」
彼女達の気持ち?
「リオ、悪いんだけど、少し待ってて」
「お願い、リオ」
ヴィヴィオとコロナからもお願いされる。
「わ、分かったけど…」
「まぁ、リオの修行の続きは俺が見てあげるから、裏庭に行こうか」
「うん…」
アオお兄ちゃんにそう誘われたので今回は見送る事になった。
「それじゃ、ヴィヴィオ、コロナ、アインハルトさん、頑張ってきてね」
「うん」
「直ぐに帰ってきます」
そう言ってヴィヴィオ達は箱庭へと吸い込まれていった。
まぁ、確かにヴィヴィオ達は二時間ちょっとで帰ってきたのだからあたしからしてみれば直ぐだった訳だけど、ヴィヴィオ達は『発』の修行をなのはさんから合格点をいただ
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