番外 リオINフロニャルド編 その4
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る河原の近くに陣取ってヴィヴィオ達は影分身の練習だ。
あたしはソラお姉ちゃんの影分身と『流』の練習中です。
「はうー…出来ない…」
ヴィヴィオがそうつぶやいて小休憩。
「ヴィヴィオさん、これが出来なければリオさんとの差は縮まる事は無いのですから、頑張りましょう」
「分かってるけど」
「でも、確かに難しいよぉ」
終にはコロナもダレた。
「せめて何か切っ掛けが掴めれば…何か無いですか?」
と、コロナがソラお姉ちゃんに質問した。
「実はこの影分身の習得に躓くのは予想のうちなのよ。だから、当然それを打破する手段は有るの」
「だったら、最初からそれを教えてくださいよっ!」
「まぁ、何事も簡単には行かないと言う教訓だと思いなさい」
「教訓…」
「ですか…」
「さて、まぁ、そろそろ頃合かなとも思ってたからね。皆こっちに来て並んで」
「はい」
言われるままにヴィヴィオ達は横並びで整列する。
「リオにも忍術の全てを教えていた訳じゃないの。今回使用する技は使い方によっては人の尊厳を傷つける危険な技だから。…まぁ、忍術に危険じゃない技なんて少ないけど」
そんなに危険な技なんだ。
「これから私があなた達の体を内側から操って影分身の術を使うわ。その感覚をしっかりと覚えておきなさい。
それと、リオ、こちらに」
「あ、はい」
何だろう。
「この技を使うと自分の体が無防備になるの。倒れるだろうから支えてくれる?」
「はい」
倒れるくらいの技なの!?
あたしにも見せてくれるって事は覚えておけって事だよね。
そう思ってあたしは写輪眼を発動させる。
目線の先のソラお姉ちゃんは印を組むと術を発動させた。
『心転身の術』
「ソラお姉ちゃん!?」
ガクっとふらつき、倒れるソラお姉ちゃんを抱きかかえる。
心音、呼吸音はあるが、意識が無いようだ。
ヴィヴィオの方を見れば、明らかに雰囲気が変わっている。
「ヴィヴィオ…さん?」
アインハルトさんの問いかけ。
「ちがう。今この体を操っているのは私」
「ソラさん…ですね」
「そう。
心転身の術。この術は自分の意識を相手にもぐりこませ、相手を操る術」
「相手を…」
「操る?」
アインハルトさんとコロナがヴィヴィオの口から語られた言葉に驚いた。
「ソラ…お姉ちゃん?」
「うん」
説明されても驚きは抜けない。
「で、今から私がこの体で影分身の術を使う。ヴィヴィオ、何回かやるからしっかり体で覚えなさいね」
そう、ヴィヴィオの口からヴィヴィオへの言葉。
そして。
『影分身の術』
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