番外 リオINフロニャルド編 その4
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意気込み新たに影分身の術の体得に励むヴィヴィオ達。
結局その日に習得する事は出来ず、ミルヒオーレさん達にお礼を言ってアオお兄ちゃん達と一緒に夕方にはフリーリアへと戻る事になった。
馬車の中にて。
「そう言えば、アオお兄ちゃんはミルヒオーレさん達と何を話していたんですか?」
政治的な問題ならば聞いても答えないだろうし、聞いて答えてくれるものならばたいした事は無いだろう。
移動中のほんの些細な会話だ。
「ああ。今度四ヵ国合同戦興行を催す事になってね。その打ち合わせだよ」
「「「「四ヵ国合同戦興行!?」」」」
あ。あたし達の声がハモッた。
「前回の敗戦がとても悔しかったらしい。そこで前々から打診があったのだが、今回ビスコッティ、ガレット、パスティヤージュにそれぞれ勇者が起った事もあってさらにと言う事だろう」
「近年まれに見る規模の戦になりそうですよ」
と、アオお兄ちゃんの答えと、それを補足したシリカお姉ちゃん。
「あの、その戦、わたし達は…」
ヴィヴィオがアオお兄ちゃんに問いかけた。
「召喚者は俺だからな、フリーリアの戦力として参加してもらおうと思っている」
「と、言いますか。三国に勇者が居る状況。我がフリーリアに滞在している異世界人に参加を望む国民は多くなるでしょうし」
「な、なるほど…」
「まぁ、出たくないなら無理する事は無いけど」
「「「「出ますっ!」」」」
またハモッた。
「そっか。それじゃその方向で調整するよ」
「「「「はいっ!」」」」
フリーリアに戻り、次の日。
慣れない城の城内をメイドに案内されながらどうにか食堂へ。
食堂にはアオさん達が揃っていた。
「そう言えば、今まで聞かなかったんですが。ユカリさんは領主さま、アオお兄ちゃんはその息子さんですが、他の人たちはどう言った理由でこの城に居るんですか?」
朝食の席であたしは疑問をぶつけた。
「うーん。一応私は騎士団長としてお城に部屋を貰っているの」
騎士団の人達に稽古をつけていたらいつの間にかと、ソラお姉ちゃん。
「わたしは副騎士団長」
なのはお姉ちゃんが答えた。
「あたしとフェイトちゃんはアオさん付の秘書官兼護衛です。まぁ、アオさんに護衛は要らないかもしれないですけどね」
「うん」
そうシリカお姉ちゃんとフェイトお姉ちゃんが答えた。
「もう皆さん働いてるんですね」
「そうだね。能力があれば必要とされる世界だから、働くのも早いよ、フロニャルドは」
そうアオお兄ちゃんが締めくくった。
朝食が終わると、やはり念の練習。
今回の先生はどうやらソラお姉ちゃんのようだ。
城の裏手にあ
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