番外 リオINフロニャルド編 その4
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は大量殺戮兵器投入による大量殺戮だよ」
そう言ってアオお兄ちゃんは握っていたこぶしをパっと開いて爆弾がはじけたようなアクションをした。
「まぁ、そうなると個人の能力がどうのと言う次元を超えるからね。世界が滅びる前に住民を『神々の箱庭』に移動してもらって目をつけていた無人世界にトンズラさせてもらったよ。他国の話だが大量殺戮兵器で国家ごと消えてなくなるなんて事を見せられたら民達も土地を捨てて逃げる事に賛成してくれたからね」
その後、殖民して、開拓して、新しい社会構成が確立し、王政を廃止し、民達が自分で歩けるようになったら王族は邪魔だと感じたのだろう。
アオお兄ちゃん達はそのままその世界を去ってミッドチルダに移住したそうだ。
その時の子孫があたしと言う訳。
「そんな事が有ったんですか」
と、ヴィヴィオ。
「今の時代からはとうてい想像できないね」
「うんうん」
あたしの言葉に頷くコロナ。
そんな中、アインハルトさんが意を決したような表情で言葉を発した。
「アオさんは戦場でクラウスの拳を見たことがあるのですね?」
「そうだね、何度も彼とはぶつかったからね」
「ならば…私の拳がどれだけ彼に迫っているか、相手をしてもらえませんか?」
え?
そんなアインハルトさんの提案で始まった二人の模擬戦。
互いにデバイスを用い、バリアジャケットを展開するが、双方無手だ。
アインハルトさんはいつもの変身魔法で大人モードになっている。
双方構えて試合が開始された。
◇
試合開始の合図と共に、地面を蹴って、アオさんに駆け寄る。
念はルールとして使用しない。
魔法と体術と言うルールを決めての試合だ。
相手は歴戦の勇だ。待っていても事態は好転しないと思い、私は直ぐに駆けた。
繰り出した右拳。
それを左ひじで弾いたと思うと、アオさんは右腕を腰の回転の力も乗せて私の腹部目掛けて打ち出した。
「かはっ…」
肺から急激に空気が押し出され、吹き飛ばされて地面を転がった後に酸素を求めて咳き込んだ。
「ごほごほっ…はぁっ…」
まだまだと私は息が整うのを待たずに駆け出す。
左コブシでフェイントを入れてからの右コブシでの覇王断空拳。
決まればいくらアオさんと言えどダメージは必死。
しかし…
「え?…あっ!…くっ…」
アオさんの打ち出した右手で私のコブシは打ち払われ、さらに威力負けをして吹き飛ばされてしまった。
今のは断空拳!?
まだ私にはコブシで撃ち出す事しか出来ないというのに、あれはまさしく断空拳の本来の形だった…
「今のは断空拳…ですよね?」
と、戦闘中にもかかわらずアオさんに尋
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