気遣い兵長と感謝する私 2
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すると、中から団長の声が聞こえてきた。
「エネか。入りなさい」
ガチャ
「失礼します」
部屋に入るとエルヴィン団長は椅子に座り、机に向かって仕事をしていた。
私が入って来たのが分かると動きを止めた。
「それで用件は何かな?」
「ハンジ分隊長の報告書を持ってきました」
私はエルヴィン団長に近付き報告書を渡す。
「もしや……またハンジは巨人の所に行ってしまったのかい?」
「はい」
「そうか、すまないね」
「いえ、では失礼します」
私は部屋から出ようと扉に近付く。
「そうだ、エネ」
名前を呼ばれ振り向くと、エルヴィン団長は何冊かのファイルを手に持ち、こちらに歩いてきていた。
「申し訳ないが、この書類を資料室に戻してきてはくれないか? これから会議があってね。長引きそうなんだ」
「はい、いいですよ」
「すまない……
それと資料室に行ったら書類整理をしておいてほしい。読んだら元の場所に戻さない者達が多くてね。
番号順になっていない物が多いんだ。行ったついでに直してくれると有り難いのだが………… 」
「分かりました」
「そうか、よろしく頼むよ」
「はい。失礼します」
私はエルヴィン団長から書類を貰い、部屋を後にした。
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