気遣い兵長と感謝する私 1
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「……もう、ハンジさん、自分で渡しに行って下さいよ………… 」
私は今、ハンジ分隊長の報告書を持ってエルヴィン団長がいる団長室に向かっていた。
この報告書は、本来ハンジ分隊長がエルヴィン団長に渡さなければならない物だ。
だけど、ハンジ分隊長は、巨人の事になると他の物には手をつけない人で、
2体の巨人(ソニー、ビーン)を捕獲成功してからは、巨人の調査につきっきり。
さっきも…………
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____
「エネちゃーん!!」
ぎゅっ
誰かに後ろから抱きつかれた。
「この馴れ馴れしさとその声は、ハンジ分隊長ですね」
「ピンポーン、正解! よく分かったね!! でも、馴れ馴れしいは酷いなぁ」
そう言って私から離れたハンジ分隊長は、手に報告書を持っていた。
「その報告書は何ですか?」
「そうだった!! エネちゃん、この報告書をエルヴィンに届けてきてくれ!
私は行く所があるからね。ソニーとビーンが私を待ってる!! それ、今日提出だからよろしく!
因みにエルヴィンは団長室にいるから、じゃあね!!」
「え!? ちょっ……!」
ハンジ分隊長は、同じ班に所属する私に報告書を渡して巨人に会いに行ってしまった。
私は、その報告書をハンジ分隊長の代わりにエルヴィン団長へ渡しに来ていた。
コンコン、と扉を叩く。
「エルヴィン団長、エネです」
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