褒め兵長と真面目な私 2
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対人格闘の時間が終わり、お昼を食べ、午後の立体機動の訓練が始まった。
場所は、ウォール・ローゼ南西にある森。
兵士達はそれぞれ準備をする。
準備万端の私は、教官が来るまで待っていた。
暫くすると、笛を首にぶら下げている教官がやってきて、いよいよ始まるんだと気持ちが高まる。
教官は笛を口元に持ってきたが、すぐには吹かず、私の実力が一番発揮する、ある言葉を言い放った。
「今から立体機動の訓練を始める。今日は、珍しくリヴァイ兵士長が見学しにいらした。各自、実力が発揮出来るように。では、始める!」
__ピーッ
始まりの合図とともに私は、アンカーを奥の木に打ちつける。
その方向へ私は飛んでいき、もう片方のアンカーを反対側の木に打つ。
そうやって、アンカーを交互に打ちながら移動していった。
高速移動の中、巨人に見立てた模型を探す。
木と木の隙間から僅かに影が見えた。
巨人の模型と判断した私は、打ちつけた木を軸にして回旋する。
影のあった方へ進むと模型が露になった。
「見つけた…… 」
私はすぐにその模型の後ろに回り、うなじの部分を削いだ。
「よし……次」
こうして模型を見つけては次々と確実に削いでいった。
____ピピーッ!
終了の音が響いた。今から10分の休憩に入る。
私は立体機動で木の枝に着地した。
休憩しながら私は、今日の自分の動きを振り返っていた。
削ぐ深さは浅くもなく、また無駄な動きは最小限に抑えていた。
「……うん、今日も順調だね」
「エネちゃーん!!」
ふと誰かに名前を呼ばれた。
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