第60話 灼熱粒子砲と深海
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恐らくは海底から更に地中へと掘り進んで地中で潜水艦を爆発させることで、地盤を崩して大規模の地震を起こすのが目的じゃないかなと思うんだよ。潜水艦が地中に到達する前に、侵攻を阻止してね。」
「了解、アリアさん。LXアーマーならある程度広範囲を探れますから」
「それでゼロ君とエックス君が向かうエリア…ポイントA-4にバイル軍によって大型の粒子砲が設置されたの。現在は定期的にレーザーを発射してエリア内を破壊しているけど…どうやら、太陽エネルギーをチャージするタイプのようで徐々に射程距離がエリア・ゼロに向かって伸びて来ている…。エリア・ゼロが粒子砲の射程距離に入る前に、粒子砲の動力部を破壊してくれないかな?」
「「了解」」
二人の返事にアリアは満足そうに頷くと、トランスサーバーの端末を操作しようとする。
「よし、それじゃあ…まずはエックス君とゼロ君がトランスサーバーに乗り込んで」
言われた通りにエックスとゼロの二人がトランスサーバーに乗り込む。
「転送準備完了…転送!!はい、次はルインちゃん!!」
「はい!」
二人は転送の光に包まれ、灼熱粒子砲のあるエリアへと転送され、続いてルインもトランスサーバーに乗り込んで深海へと転送される。
「三人共、気をつけてね…」
三人の無事を祈りながら、シエルは静かに帰りを待つ。
そして灼熱粒子砲のあるエリアへと転送されたエックスとゼロは周囲を見渡す。
『ゼロ君、エックス君。その粒子砲を外部から破壊するのは難しいかも。内部に侵入して動力部を破壊して。今、内部への侵入ルートをスキャンしてるから…』
時折粒子砲から放たれるレーザーを見つめながら、ゼロは口を開いた。
「いや、スキャンはいい…粒子砲の砲口から直接、内部に入る」
『え゙?流石に危険すぎない?』
「…どうやら太陽エネルギーのチャージが始まっているようだ…時間がない、ミッションを開始する…!!」
『ああもう…分かったよ。二人共、絶対に生きて帰るんだよ?』
「分かりました」
エックスが答えるとアリアが通信を切り、ゼロとエックスがダッシュで先に進んだ。
「時々…」
「?」
駆け抜けながらも聞こえたエックスの呟きにゼロが振り返った。
「今の状況が夢なんじゃないかと思う時がある。新たなボディを得て、ルインやゼロと一緒に戦っているのが、現実を受け入れられない僕の都合のいい夢なんじゃないかと…」
「……」
「すまない、変なことを言って……エリア・ゼロへの射程圏に入る前に急ごうゼロ。」
「ああ…だが、エックス……」
「ゼロ?」
「お前は戻ってきた。今はそれでいいだろう?」
昔のように自分達がまたタッグを組んで出撃するなど、
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