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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#29 国境を越えて
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と視線を向けた。
「ふーん。つまり、その第七譜石、ってヤツを、ティアが探しているのか?」
ルークがそう聞いたが、ティアは何も言わなかった。話すつもりはない様だ。あの表情や言動から、おそらく間違いないと思えるが、最後の自白はしない様だった。
「まあ良い。 兎も角、私はモース様とは関係ない」
ヴァンがそう言うと、ルークは笑みを見せてヴァンの方を向く。
「そうだよな!
師匠
(
せんせい
)
はオレを迎えに来てくれただけだ!」
ルークのこの笑顔を見たのは2度目だ。ガイが迎えに来てくれた時も、こうやって笑顔をみせていた。
そして、今はその時以上だとも思えた。
「ふむ。……そう言えば、そちらの方は? 他のメンバーは顔見知りが多いのだが、君のことは知らないな」
ヴァンは、話を終えると、アルの方を見て、訊いた。
「あっ……そういえば、そうですね。 オレは、………私は、《アル》と言います。 本来、皆さんとは関わりの無い者、なのですが、故郷のアクゼリュスで事情があり、ジェイド大佐達と同行をしています。 よろしくお願いします。ヴァン謡将」
「……ああ、よろしく頼む。君にもルークが世話になったようだ、礼を言う」
アルは背筋を伸ばし綺麗にお辞儀をする。
そして、ヴァンもルークに対しての礼を言った。
この時皆(ルークとヴァンを除く)は、改めて、一斉に思ってしまう事があっても仕方がない。
立ち振る舞いや、目上の者に対する言葉遣い、その他諸々。
『同じ記憶喪失者なのにどうしてこうルークとは違うんだ…??』
「???」
「……何か馬鹿にされてる様な気がすんだけど…?」
アルは、よく判らない空気に首を傾げ、ルークは不満そうに呟くのだった。
〜????????〜
ここはとある場所、とある建物の2階。そこには、3つの人影があった。
「ほう……、それは大変興味深い……。だが、あなたは何故それを知りたいのですか……? ……アッシュ」
椅子に、深く腰をかけ、眼鏡を掛けている男が赤髪の長髪の男、アッシュに訊いた。
「……お前には関係のない事だ。……訊きたいのは、たった1つだけ。やるのか、やらないのか、 どっちだ?」
アッシュの言葉は少ない。ただ、2択を迫った。そして、眼鏡の男は即決した。
「ふむ。いいでしょう。貸し1つと言う事で引き受けますよ。ただ、私は肉体労働はしたくありません」
アッシュはそれ以上は何も言わなかった。ただ、YESと言う返事のみでよかったようだ。
その後、アッシュはもう1人の方へと向かう。
幼い少女だ。その
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