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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第220話 霜の巨人の王
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石っ♪ GGO名スナイパー」

 リズも同じく。以下同文。
 これ程の腕だったら、速攻で伝説級武器(レジェンダリー・ウェポン)を求めるのも無理はないだろう、とおもえてしまったが、それでも いつかは自分の作った弓で満足させてみせる、ともリズはおもえてしまった。それ程までに、心強いから。

「ナイスショット」
「……ふふ、ええ」

 リュウキの隣で、笑顔を見せるシノン。
 因みに、只管回避をしつつ、戦闘のプランを思案し続けたのだ。相手は今の所、脚元しか攻撃出来ない。が、そこに 弱点設定は無い、とリュウキは眼で判断した。あまりの巨体だから。つまり、今は接近戦をせずに、隙ができても大技を繰り出した方がよく、更に大技を繰り出すと、相手がそれに警戒をする様にシフトすると予想出来る為、より安全に接近戦もし易い。

 考えられる戦術の中では、最適の手段だとキリトは勿論、ユイも賛成した。


「……霜巨人の王」
「ぬっ!!」

 この乱戦の中で、言葉が聞こえたとは思いにくい。
 だが、相手ははっきりと聞こえたかの様な仕草だった。


「――……地上(アルヴヘイム)に侵攻するのは まだ早い事を教えてやる」


 凄まじい程の詠唱文(スペルワード)が宙を踊り出ると同時に。
 下層のボスには握り潰されてしまった、あの魔法(・・・・)を敢行した。


 だが、今回は少し違う。


「天を斬り裂く、勇猛なる鉄槌の導べ―――……」


 リュウキの隣には、レイナがいた。
 それは、戦いの歌(バトル・カンタービレ) 魔法攻撃力アップの歌。


 歌姫の祈りの歌、勇者……いや、大魔法使いの極大魔法。


 2つが融合し、巨大なスリュムの頭上に暗黒のゲートの様な物を出現させたのだった。





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