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アインクラッド篇
movement U 絶望と希望の二重奏
VS閃光--A
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五十層攻略も既に一週間、迷宮区の探索も残すところあと半分というとき。

「お邪魔しまーす。」

現在、四十七層リンダースにある血盟騎士団本部。今日俺はそこに呼び出されていた。

「待て!貴様何者だ!!」

え?おい、呼びつけといて話通してないのかよ

「勘弁してくれよ、聖騎士さんよぉ。」

「すまないな。君がこんなに速く来てくれるとは思っていなかった。」

衛兵?の奥から深紅のローブを身に纏い、やはり深紅の全身鎧を着こんだ男が現れる。間違いない、『神聖剣』のヒースクリフだ。そのどこか無機質を思わせる瞳がこちらに注がれている。

「だ、団長!?」

「君、彼は私の客人だ。通してやってくれ。」

「ハッ!失礼しました!」

直立不動で敬礼した団員をよそに、俺とヒースクリフは奥の一室に入った。そこそこ広い部屋、会議室か何かだろうか。

「時間が無いのでね、早速本題に入らせて貰おう。」

「ああ、」

「単刀直入に言おう。私とデュエルしたまえ。」

「………はぁ?」

話の流れがサッパリ掴めない。何をどうしたらそうなるのか。その時、ドアがノックされた。

「入りたまえ。」

「失礼し………ます。」

入ってきた人物は、俺を見て一瞬硬直する。アインクラッドで数少ない超絶美人、『閃光』アスナがそこにいた。

「何で……あなたがここに?」

「コイツに呼ばれた。デュエルしろって。」

「え!?」

驚きで固まる閃光はほっといて、俺は今一度聖騎士に向き直った。

「理由を説明してくれ。」

「なに、そこのアスナ君からフィールドボス攻略の時の話を聞いてね。是非ともかの『南十字星』の底を見てみたいと思ったのだよ。」

いい迷惑だ。正直かなり面倒くさい。

「断る。」

「ほう、どうしてだね?」

「そもそも付き合う理由が無え。」

「それもそうだな。では……回廊結晶五個、勝てたら十個でどうかな?」

「………回廊つったか?」

「ああ、」

「転移じゃなくて?」

「勿論だとも。」

「よしやろう。」

「ちょ、ちょっと!」

そこでフリーズしていた閃光が意識を取り戻したようだ。

「団長の手を煩わせる事ありません!私がやります!!」

「………えー、」

「えー、じゃない!宜しいですか?団長!」

「ああ、いいだろう。出来れば自分で図りたかったが、今は彼の強さが分かればいい。」

了承を受けた閃光は部屋をでた。仕方なくついていくと。裏手の何もない空き地にでた。どうやら訓練に活用しているようで、隅に訓練用の案山子が転がっている。と、目の前にウインドウが出現。曰く
『asunaにデュエルを申し込まれました。』

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