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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第40箱 「もうっ! めだかちゃんにセクハラなんて、許さないよっ!!」
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 城南先輩の顔を見ながらため息をするのは劉一だ。柔道だって、ちゃんと準備運動をしないと、怪我をしてしまうかもしれないのに。

「おっ? 城南クンか!」
「まあ妥当な線ですね。」

 阿久根先輩は、善吉に詰め寄っていたのに、もうすっかり戻っていた。何事もないように、元に戻り柔道を見ている。どうやら、善吉が言った言葉は効果覿面のようだ。


 そして、次期部長? と言われている城南先輩とめだかちゃんの柔道の時間も始まった。

「ヒヒ!! それにこれ! うっかり おっぱいとかさわっちゃっても 不可抗力でいいんだよな!」

 城南は当然ながら、美人なめだかちゃんの方へと突進していった。

 正直に、柔道で、と言う事であれば 何も文句はなかった。……だけど、一言余計だったんだ。

「……って、ありゃ!!??」

 城南先輩は、気付けば天地がひっくり返ったかの様に、逆さま(・・・)になってしまっていた。
 そして、次の瞬間には、頭から叩きつけられるのか? と思えたが、流石にそれは危ないので、背中から地面に落ちた。

「ぐええっ!!」

 反応できてなかった為、受身を取る事が出来ず、衝撃を全身で受けてしまっていた。
 その城南先輩の襟と腕をとっているのは、……劉一だった。

「セクシャル・ハラスメントな発言してる時点で、全然不可抗力じゃないよ! もうっ!!」

 明らかに、劉一の顔色は険しい。……と言うより、完全に怒っている様だった。
 めだかちゃんは、劉一が割って入った事に気づいていたのだろう。構えをといて、腕を組んでいた。

「ふむ……、 流石は劉一。見事なキレだ、と言いたい所だが、城南2年生の指名は私だったんだぞ?」

 めだかちゃんも、少し怒っていた。だけど、それ以上に、嬉しそうな顔もしていた。劉一が嫉妬を感じてくれている事が判ったから。

「あっ……、ご、ごめんね? 確かにめだかちゃん、だったけど……流石に、ちょっと……、黙ってられなかったから……。こ、ここからは、めだかちゃんに従うよ!」

 苦笑いをしつつ、もうしない、と両手を上げてそう言っていた。

「まあ、それは兎も角だ。お前たち。それに、城南2年生。……全く伝わってなかったみたいだな? 私は全員纏めてかかってこいといったはずだぞ?」

 めだかは倒れて目を回している城南先輩にそう言った。





 先程の1本。あまりの速度だった為、誰も見る事が出来ていない、と思われたが……、はっきりと見た者も勿論いた。

「凄いで…? あのコ…」

 驚き、驚愕している鍋島先輩と。

「後の先の一本です…。業のキレより、……それよりも、もっと驚く所があります」

 阿久根先輩。その2人だ。
 2人は、答え
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